<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 スモモの木を発見!蚊が増える夏の農作業は夏野菜の収穫中心に #230703

昨日、1週間ぶりに岡山に飛んだ。

たまたま梅雨の晴れ間に当たったようで、途中富士山が鮮やかに見えた。

今年の夏はコロナ禍から解放され4年ぶりの盛況が見込まれ、すでに山小屋の予約はほぼ一杯なのだそうで、山小屋に泊まらず山頂を目指す弾丸登山の客が増える見込みだという。

私は未だに富士山には登ったことがなく、死ぬまでには一度登ってみたいと思っている。

岡山に到着して早速畑の様子を見て回った。

ブドウ畑では留守中に妻が袋かけを済ませてくれていたので、どうしてもやらなければならない作業はなさそうである。

今日九州では大雨で洪水も起きているようだが、私が留守にしていたこの1週間、岡山もずっと雨模様だったということで、畑にはあちらこちらに水溜りができていた。

この畑ではサツマイモを植えてあるだけなので特に問題はなさそうだが、この夏、この畑で作物を育てる際には畝を高く作った方が良さそうである。

嬉しい変化もいくつかあった。

スイカがいくつか育ち始めている。

まだまだサイズは小さいがちゃんとスイカの姿をしている。

スイカは妻のリクエストで1株だけ苗を購入して植えたもので、最初のうちだけ子づるの整理など世話をしたが、その後は自然に任せて人工授粉なども行っていない。

このまま、スイカが収穫できれば儲けものである。

4株だけ育ったエダマメも7月に入り実が膨らんできた。

試しにいくつか鞘を収穫し茹でて食べてみたが、もう食べても差し支えない状態になっている。

去年は大事に温存しすぎて、ほどんどをカメムシに食われてしまったので、今年は早めに収穫し採れたてを食べるつもりだ。

栗の畑に行ってみると、小さなイガグリが枝に付いていた。

去年までは藪に覆われ光合成ができずにほとんど実がつかなかったが、この冬に周囲の藪を切り拓き光が届くようにしたことで栗の木が復活したように見える。

栗の収穫時期は9月ごろだそうなので、ブドウを収穫する頃、忘れないようにその状況を見守りたいと思う。

同じ畑には、ほぼ枯れてしまった夏みかんの木が1本あるのだが、よく見ると小さな実がいくつか育っているのを見つけた。

数年間耕作放棄地となっていて、この畑に植えられていた柑橘類は全てダメになったと諦めていた。

だが、わずかに生き残った枝の先には葉が残り、その中にわずかながら実をつけているのだ。

この夏みかんが順調に育つかどうかはわからない。

収穫時期は春。

果たしてその時まで生き残ってくれるだろうか?

一方で、ちょっと心配な果物もある。

去年大豊作だった柿だ。

先月までは順調に実をつけていて、この調子なら今年も豊作だと思っていたのだが、今日確認すると緑色だった小さな柿の実が茶色く変色し次々に落下していた。

柿の木には「自然落下」と呼ばれ多すぎる実を自分で落とす習性があることを知っているが、お墓の周りに植えられた柿の木はほとんど全ての実を落としてしまっている。

柿は1年おきに豊作と不作を繰り返す「隔年結果」という現象が起きるらしいので、それならいいのだが、病気だったり私たちの剪定が原因だったりすると厄介である。

これも秋になれば結果がわかる。

今年が不作であれば、来年も観察をしなければならないだろう。

さて、今月私が一番注目しているのが桃である。

そろそろ実が大きくなり始め、今月下旬には収穫できるはずなのだ。

去年は害虫にやられほとんど何も収穫できなかったが、今年はこれまでのところ害虫の被害はなく順調に育っている。

ただ1個、袋ごと落下している実があり、拾ってみると何者かに齧られたような跡が残っていた。

これは虫ではなく明かに動物の仕業だ。

このあたりでは最近、野生動物による被害が増えていて、イノシシやタヌキなどが夜間農作物を食い荒らすのだという。

近所のプロ農家の人たちは獣よけのフェンスを設置したりして被害を防ごうとしているが、私は何も対策をしていない。

今年あまりに被害が大きいようならば来年から対策を考えようというのが現在のスタンスである。

そんなことで桃の木の様子を観察している時、桃の木の隣に植えられている名も知らぬ木に赤い実がなっているのを発見した。

何の木か知らず、邪魔なのでこの冬切断しようかと思っていた木だったのだが、植物識別アプリで調べてみると「スモモ」と判定された。

確かに昔、伯母からスモモの木も植えたと聞いたことがある。

そうか、これがスモモの木だったのか。

家から脚立と高枝バサミを取ってきて、高い木の上になった赤い実を採る。

収穫できたのはたった3個。

袋がけもしていないため、鳥に突かれたり、熟しすぎて一部変色したりしている。

それでも食べられそうなところだけ切って食べてみると、確かにスモモの味がした。

食べ頃には少し早いようで、かなり酸っぱかった。

伯母が残してくれた畑はワンダーランドだ。

まだ知らない果樹がどこかに植えられているかもしれない。

誰も管理をしなくなっても、季節になれば勝手に実をつけ子孫を残そうと努めているのだ。

畑をひと回りすれば、たくさんの食材が手に入る。

今朝収穫したのは、白菜、大根、ニンジン、キュウリ、ナス、ピーマン、ししとう、そしてエダマメ。

素人にしては上々。

形は悪いが予想以上の豊作である。

この季節、少し畑に行くだけで汗が吹き出し、どこからともなく蚊がやってくる。

短時間畑にいるだけで身体中を蚊に刺されて痒くて仕方がない。

蚊が少ない6月までにせっせと農作業に励み、7月からはその労働の成果を収穫という形で享受することにしよう。

新たに何かを植えて育てることはせず、毎日短時間畑を見回って、収穫のタイミングを迎えた野菜や果物を一番美味しいタイミングで摘み取る、これが夏の農作業だと思った。

無理すれば夏にも苗を植えたりできる野菜もあるようではあるが、頑張りすぎても楽しくない。

わざわざ蚊に血を吸わせに畑に行く必要もないだろう。

夏野菜の収穫と必要最低限の草刈りだけ。

これがこれから先、私の夏の農作業のスタイルになりそうである。

<吉祥寺残日録>岡山二拠点生活🍇 カボチャ、スイカ、ナス、ピーマンの苗を初めて植えてみた #230513

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