我が家から駅に向かう途中に、昨年末、突如「カレー &酒」と書かれた黄色い手作りの看板が登場した。

道路の反対側からも目に付くこの看板。
大学祭の模擬店のような適当な作りだが、逆にそれが興味を引いた。
怖いもの見たさで、一度行ってみようと妻と話していた。

店の前に行ってみると、小さな立て看板も置いてあった。
お店はビルの6階である。

お店の名前は、「Cafe & Bar MOVEMENT」。
このビルの作りは特徴的で、まずは外階段を2階まで登り、そこからエレベーターに乗って6階に上がる。

エレベーターが開くと、いきなり店内だ。
コの字型のカウンターと2人がけの小さなテーブルだけのお店。まだオープンして1年だという。
このビルはちょっと入りにくいが、思いの外にお客さんが来る。黄色い看板の威力は絶大だ。

窓からは井の頭公園の木々が見える。
このビルは、道の反対側に公園へ通じる降り口があるため目の前にビルがなく、眺めの良い隠れ家的なビルなのだ。

天井には様々なミュージシャンのジャケット写真が飾られ、気持ちのいい音楽が流れる。
ランチタイムは11時半から17時。一旦店を閉め、夜8時からはバーに変身する。お客がいれば朝5時ごろまで営業するという。
1フロアに1軒入居するこの細いビルには、深夜営業のお店が多い。

メニューは基本的にカレーのみ。
愛称“関ちゃん”と呼ばれる若い男性が一人で営んでいるので、お客さんが多いとたちまち料理が出てくるのに時間がかかってしまう。

カレーを待つ間に、カップスープが出される。
雪の予報が出ている寒い日なので、温かいスープはありがたい。

私が注文したのは「バターチキン」(800円)。

ライスは玄米、その上に生卵が乗っていた。
この玄米がちょっと硬くて、私的には好みではない。

バターチキンというには、ちょっとあっさりしていて、どちらかと言えばココナッツカレーといった味付けだ。
何だかよくわからないが、ちょっと個性的なスパイスも入っているようだ。

妻は「タラカレー」を頼むというので、ついでに「関ちゃんキーマ」も合わせて「2種」(1000円)にしてもらった。
「1種類よりも2種、3種の方がお得です」と言われたからだ。

玄米の上に「関ちゃんキーマ」、その上には生卵。
こちらにも独特のスパイスが・・・。

そして「タラカレー」は玄米の脇に添えてあった。
魚のタラを使ったカレーでこれもまた違ったスパイスの風味がある。
どうだろう?
ちょっと素人っぽい印象のあるカレーではある。

カレーと一緒に注文した「ラッシー」は200円とは思えないビッグサイズだった。
しかも、グラスの底にはカットされたバナナが隠れていた。
個人的には、このラッシーが一番美味しかったかな・・・。

吉祥寺でお店を続けるのは大変だ。
“関ちゃん”は一人で毎日、昼も夜もここで働いている。
家が近くだと言うと、「週2−3回来てくださいよ」と言われた。
食べログ評価3.03、私の評価は3.10。