5.古宮 明洞店

3日目のランチは、ソウル駅近くの大型スーパー「LOTTE Mart」でイチゴと牛乳を買ってホテルで食べる。旅先では一日一食はこうした果物だけが体にいい。
そしてお腹を整えておいて、最後の夜ご飯はちょっと高級そうなお店に行くことに・・・。
そう、この日は私の61歳の誕生日だった。

「古宮(コグン) 明洞店」。
ビビンバ発祥の地、全州(チョンジュ)の味をソウルで楽しめるお店だという。

まずは瓶ビールを注文。「カス cass」(5000W)。
前回も飲んだ気がする。普通の味で、普通に美味しい。

誕生日なので肉を頼む。
「炭焼き骨つきカルビ」(39000W)。
本当は二人前からの注文らしいが、特別に一人前で出してもらうことに・・・。

韓国焼肉ではたくさんのつきだしが出る。
「パンチャン」と呼ぶのだという。

七輪に炭が入れられ、網いっぱいに骨つきカルビが広げられる。
火力が強く、あっという間に焦げ始める。一気に焼けるので、食べるのがちょっと忙しない。
肉は柔らかく、妻も美味しいと言って食べた。

「緑豆チジミ」(20000W)もいただく。
私は海鮮チジミが良かったのだが、豆好きな妻が譲らなかった。豆なので柔らかく、小麦粉との区別がはっきりしない。やはり海鮮の方が良かったと思う。

そしてこの店の名物「全州伝統ビビンバ」も注文してみた。
焼肉を頼んだ客用に小さなサイズのものがあるというので、それを頼んだ。9000W。

本来は写真のように綺麗に盛り付けられるのだろうが、器が小さいのでちょっとごちゃっと具材が載せられていた。
どうせかき混ぜて食べるのだから同じなのだが、写真写りは伝統的な盛り付けが良かったなあとちょっと残念。
以上が今回の旅で私たち夫婦が訪れたお店だ。
帰国後、下川裕治さんが書いた「週末ソウルでほっこり」という本を読んでいたら、明洞について面白いことが書いてあった。引用させていただく。
『明洞の店に入るのはやめようと思った。
ここにあるのは韓国ではなく、日本に合わせた韓国料理のような気がした。』
『明洞一帯が一気に発展するのは、日本の植民地になってからだ。今の乙支路入口駅周辺は明治町と名づけられ、明洞一帯は本町通りと呼ばれた。やがて明洞一帯には日本人町がつくられていく。』
戦後、韓国では日本文化を厳しく規制した。その時代、明洞だけで日本語メニューが許された。普通の韓国の食堂では、ハングルで書かれたメニューが壁に貼られているだけだという。今では、明洞以外でも日本語メニューを置く店が増えたが、やはり明洞は特殊な場所なのだろう。
次回ソウルに来るときには、明洞以外の町に泊まってみよう。
そしてもう少し、韓国に近づいてみたいと思う。