水族館でデジタルアートイベントが人気だと聞き、見に行って来た。
「アクアパーク品川」で行われている「花火 HaNaBi aquarium by NAKED」だ。

「アクアパーク品川」は「品川プリンスホテル」の敷地内にある。昔、ボーリング場だった場所に2005年にオープンした。当初は「エプソン 品川アクアスタジアム」という名前だったが、2016年から現在の名称に変わった。

この夏、NAKEDというデジタルアート集団とコラボしたイベントを展開している。入り口から簡単なプロジェクションマッピングが施されているが、あまり美しくない。最近この手の演出をよく目にするが、総じて安っぽい。金のかけ方が半端なのだ。

LEDパネルを使った空間演出。これも目新しさがない。

水槽の表面のガラスを透明のスクリーンに変えて、実際の魚と映像を組み合わせた展示がいくつかある。これはアイデア次第でいろいろ使えそうだ。実際にお客さんが触れるのも楽しい。

花火をモチーフにしたプロジェクションマッピングと水槽の組み合わせ。これもちょっと雑な印象を受ける。

金魚と風鈴の水槽。ここでも金魚が人気のようだ。SNSと金魚の相性がいいのだろう。

ちょっと驚いたのは、室内に置かれたバイキング。遊園地で見かける船の形の乗り物だ。これがお客さんを乗せて揺れる。他のお客さんは揺れる船を間近で見られるので、迫力がある。水族館の常識を破る仕掛けではある。

ドリンクコーナーにもプロジェクションマッピング。決してセンスは良くないが、これでも一番人気のイベントらしいので、一般の人たちはこれで満足なのかもしれない。
そして最近の水族館では定番のクラゲ。

やはりクラゲは照明映えする。
上の階に上がる。大型水槽はこの階にあった。

サメ。

マンタ。トンネルの上を悠然と渡っていく。

この辺りはさすがに生き物で勝負。プロジェクションマッピングはなしだ。

ペンギン。

オットセイの餌付けも人気のアトラクションのようだ。
そしてこの水族館最大の呼び物がこちら。

イルカのショーだ。わかるだろうか? 今4匹のイルカがジャンプしている。

このイルカのショー、外光が入る昼間の時間帯と日がくれた後の夜バージョンと2種類あるという。せっかくなので、5時半の「デイ・バージョン」と7時の「ナイト・バージョン」の2種類を見比べて見た。
こちらが「デイ・バージョン」だ。
「デイ・バージョン」では、前列の方のお客さんにはバシャバシャ水がかかるようになっている。それが昼の時間帯のサービスらしく、あえてレインコートを着て前列に座る常連さんもそれなりにいる。

一方、こちらは「ナイト・バージョン」。場内を暗くし、360度の壁面にプロジェクションマッピングを施す。その中でイルカがショーをするのだが、夜はお客さんに水をかけるようなパフォーマンスはない。芸術性重視ということなのか。
そんな「ナイト・バージョン」がこちらだ。
まあ、こんなものだろう。映像的に驚くようなものは何もない。
やはり、日本のデジタルアートはまだこのレベルなんだなあと、ちょっとがっかり。こうしたことにもっとお金を出してくれるスポンサーが現れなければ、世界に誇れるようなコンテンツは生まれてこない。

たまたま水族館の横では、アルゼンチンのパフォーマンス集団「フエルサブルータ」の新作をやっていた。昔、ニューヨークで彼らのパフォーマンスを見て度肝を抜かれた。観客とパフォーマーが一体となった独特の舞台だ。
日本人ももっともっと独創的に面白いものを作り上げ、どんどん世界に進出したい。そんな時代が来るだろうか?