<ロシアW杯>⑥世代交代!スーパースターが消えたベスト4

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朝起きて、録画していた準々決勝最後の試合、ロシアvsクロアチアを見る。

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開催国ロシアは今大会出場チームの中でFIFAランキングが最も低い70位だが、スペインをPK戦の末撃破してベスト8に勝ち残った。

194cmのセンターフォワード、ジュバをはじめ体力と熱量で相手を粉砕する。スタジアムを埋めるロシア人ファンの応援が怒号のようにスタジアムを包み込む。

世界最高の司令塔モドリッチとラキティッチを擁するクロアチアに対しても、執念で延長戦に持ち込み、最後PK戦まで粘った。2試合連続のPK戦は、あと一歩及ばなかったがロシア人のタフさを見せつけた。

日本代表同様、事前には誰も予想しなかったロシアの快進撃。ロシアはきっとものすごい盛り上がりだったのだろう。来週、私はウラジオストクに行く予定だが、まだその余韻は残っているだろうか?

 

今回のロシアW杯もついにベスト4が出揃った。

フランス、ベルギー、イングランド、クロアチアというヨーロッパ勢だけ。優勝候補筆頭とみられたブラジルはベルギーに破れた。

ロナウドのポルトガル、メッシのアルゼンチンに続き、ネイマールのブラジルも姿を消した。今のサッカー界で誰もが知るスーパースターたちは、いずれも頂点には到達できなかった。

前回得点王ハメス・ロドリゲスを擁するコロンビアを含め、絶対的なスーパースターを中心とするチームは、組織サッカーの前に敗れ去った。セットプレーからの得点が増え、高さが勝負を決める試合が多かった気がする。190cm台の選手を何人か抱えていないと、高さで太刀打ちできない印象を受けた。

個人技よりも高さ、そういう時代なのかもしれない。

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彼らに変わって今大会注目されたのは、フランスのエムバペであり、イングランドのケインであり、ベルギーのルカクだった。ルカクが25歳、ケインが24歳、そしてエムバペはまだ19歳である。

スーパースターも世代交代が進む。

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ただ勝ち上がった4チームは得点力のあるスター選手を擁するものの、1人に頼り切るようなチームではない。他のプレーヤーも個性を発揮し、組織としての強さを持っていた。

かつてのW杯では、強豪国と新興国の力の差がはっきりしていた。しかし、今大会を見ると、イタリアやオランダがヨーロッパ予選で敗退し、世界ランク1位のドイツもグループリーグで姿を消した。

一方で、FIFAランキング70位のロシアがベスト8に進み、同61位の日本もグループリーグを突破した。このあたりまで力の差はかなり縮まっている印象を強く受けた。

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さて、勝ち残った4カ国、ランク順で言えば、ベルギーの3位を筆頭に、フランスが7位、イングランドが12位、そしてクロアチアが20位である。

私の予想では、決勝はフランスvsイングランド。

ルカク、アザールのベルギーも、モドリッチ、ラキティッチを擁するクロアチアも強力だが、連戦の疲れやチームの勢いを考えて、フランスとイングランドという若い両チームが決勝で激突するのではないかと期待している。

フランスvsイングランドという英仏対決は、W杯では過去2回しか対戦がない。1966年と82年、いずれもイングランドが勝っている。

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ただ今回の私の優勝予想はフランス。

かつて暮らした国だけに、多少の身びいきは入っているが、やはり次世代のスーパースター、エムバペの魅力は半端ない。

フランスが優勝すれば1998年以来、イングランドだと1966年以来、ベルギーとクロアチアが優勝すればもちろん初めての優勝となる。

波乱が多かったように見えた今大会だが、こうして見ると残ったチームには若さと実力がある。残るべくして残った4チームなのだ。

次の時代を牽引するチームはどこなのか、最後の戦いが始まる。

 

 

 

1件のコメント 追加

  1. wildsum より:

    同感です。日本に勝ったベルギーに優勝してほしい気持ちもありますが、やはり、若くて勢いのあるチームが強いでしょう。という意味で、決勝はフランスとイングランドだと思います。そして、フランスが優勝するように思っています。ただし、ベルギーもスターが数人いますから、予想は難しいです。ただ、フランスとベルギーの勝ったほうが優勝するだろうと思っています。

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