<吉祥寺残日録>やはり神だ!エンゼルス残留が決まった大谷翔平がメジャー初の完封勝利と2打席連続ホームラン #230728

今年は世界的に「史上最も暑い7月」になるのだそうだ。

東京も連日猛暑日が続き、後発白内障の治療を受けたこともあって、ほどんどどこにも出かけず家でおとなしく過ごしている。

この暑い夏、先週までは大相撲が大いに楽しませてくれた。

関脇・豊昇龍が初優勝を飾り大関昇進を決めたが、ベテランの北勝富士や錦木が優勝争いを引っ張り、初入幕の19歳伯桜鵬が闘志あふれる相撲で最後まで優勝争いに加わった。

中でも伯桜鵬の印象は圧倒的で、土俵前に見せる気迫、相撲のうまさ、体は小さいものの既に横綱の風格さえ感じさせる。

元白鵬が率いるの宮城野部屋には、伯桜鵬のほかに私が大好きな北青鵬、十両にも輝鵬という楽しみな力士がいる。

確実に世代交代が進み、新たな楽しみが増えている。

2ヶ月に2週間しか行われない大相撲と違って、大谷翔平が活躍するメジャーリーグ中継はほぼ毎日放送されている。

現役サラリーマンだと見ることができない午前中、隠居暮らしのシニアには貴重な楽しみを提供してくれる。

大谷が所属するエンゼルスは、今年もリーグ3位でポストシーズン進出が危ぶまれる状況。

この夏、他球団にトレードされるのではないかと噂されていたが、今シーズンはこのままエンゼルスでプレーすることが決まった。

これで気持ちが落ち着いたのか、今日の大谷はまたやってくれた。

デトロイト・タイガースとのダブルヘッダー1試合目に先発した大谷は、フォーシーム中心の配球でコントロールも良くピンチらしいピンチもなく8回まで相手打線をヒット1本に抑えた。

そして9回、大谷は再びマウンドにあがる。

メジャーに移籍して6年目の大谷だが、これまでまだ9階を完投したことがない。

6回ぐらいからやや疲れが見え、フォアボール3つを許し球数も100球に迫っていたが、大谷が完投・完封を強く意識していたのは間違いないだろう。

そして今シーズン最多となる113球を投じ、見事完封勝利を飾ったのだ。

今日のピッチャー大谷は本当に安定感があり、味方打線もしっかり援護してくれたので、安心して試合を見ることができた。

1試合目では5打数ノーヒットに終わった打者大谷だが、第2試合では見違える活躍を見せる。

こちらの試合は放送されなかったのでリアルに見ることはできなかったが、2番指名打者で出場した大谷は第2打席でリーグトップを独走する37号ホームランを放つと、続く第3打席でも2打席連続となる38号をスタンドに叩き込んだ。

ピッチャーとして完封勝利した直後に、今度はバッターとして2打席連続ホームラン。

野球漫画でもなかなか見られないあまりに出来すぎた「神話」である。

やはり大谷翔平は神なのか?

とても同じ人間とは思えない。

これでエンゼルスは4連勝。

トラウトなど主力選手が相次いで怪我で離脱して、今シーズンも絶望かと見られていたポストシーズン進出だがまだ希望はある。

メジャー移籍後ずっとエンゼルスに在籍している大谷はまだポストシーズンで戦ったことがない。

今やメジャー最高のプレーヤーとなった彼にとって、最大の望みはワールドチャンピオンを目指してのヒリヒリする後半戦を経験することだ。

もしもここからエンゼルスが連勝しポストシーズンに進出することができたなら、これまた野球漫画的な出来すぎたストーリーになることだろう。

毎日メジャー中継を見ている隠居からすると、そんなベタな展開も見てみたいと思うのだが・・・。

<吉祥寺残日録>メジャー史上初!大谷翔平、投打で規定数到達という前人未到の大記録を残してシーズンを終える #221006

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