朝食ビュッフェ
翌朝、心配した胃もたれもなく、胃腸の調子はまずまずだった。
朝食の時間は朝7時から10時まで、8時ごろ昨夜と同じ「シーホース」に行ってみた。
朝食は、ビュッフェスタイル。でも、ただの平凡なビュッフェではない。
そこに並ぶ料理にはホテルのこだわりが感じられた。
名物は「伊勢海老ビスクスープ」。
「幻の」という文字に、フレンチにこだわるホテルのプライドを感じる。
小さなおにぎりを握ってくれるのも、好感が持てた。
どの料理も美味しそうで、迷ってしまう。
結局、あれこれ取って、テーブルの上がいっぱいになってしまった。
オムレツもその場で作ってくれたもので、2種類のソースがオムレツ用に用意される手の込みようだ。
名物「伊勢海老ビスクスープ」は、予想通り濃厚な旨味がぎっしり詰まった一品。
小さなおにぎりも、ほっこり美味しい。
あさりのおむすびは初めて食べた。
令和最初の日
朝食を終え、もう一回「常若の湯」に入り、10時半から始まった新天皇の「剣璽等承継の儀」をテレビで見てから、チェックアウトする。
新天皇は病の雅子さまを守り、穏やかに勤めを果たしてきた。派手さはないが、信頼している。自分らしく頑張っていただきたいと思う。
多くの宿泊客はすでにチェックアウトしたと見え、意外にフロントは混んでいなかった。
この後、伊勢神宮の内宮に参拝する予定なので、いらない荷物は宅急便で送ることにする。
宿泊代は10連休料金で普段より相当高かったが、それでも1泊2食付きで2人で7万円足らず。部屋や食事のクオリティー、何よりも従業員の質の高さを考えると、十分リーズナブルと言える値段だと思う。
もし機会があれば、また泊まってみたいと思える素敵なホテルだった。
鳥羽駅との往復には、シャトルバスが30分おきに運行している。
バスの運転手さんもとてもジェントルで、バスが出発する時には、従業員の皆さんが手を振って見送ってくれた。
高級ホテルの原点を見る思いがした。