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<きちたび>アイスランドの旅2023🇮🇸 噴火の可能性が伝えられ住民避難が続く町を上空から見る

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🇬🇧 イギリス → 🇮🇸 アイスランド 2023年12月2日

2日、無事にアイスランドに到着した。

私にとって96番目の訪問国である。

ロンドンのガトウィック空港からアイスランド航空のボーイング737に乗る。

機体は小さいがまだ新しい飛行機のようで、機内はとても清潔に保たれていた。

乗客も半分程度で、私の隣も空いていて、ゆったりと窓際のシートに収まった。

アイスランドへの旅行を予約した後、火山噴火に関するニュースが世界中を駆け巡った。

首都レイキャビクの玄関口であるケプラヴィーク国際空港があるレイキャネス半島でマグマの活動が活発化し、人口3500人の海辺の町グリンダビークの街中に巨大な地割れができ、住民の一斉避難が行われたというものだ。

火山国であるアイスランドでは噴火は珍しいものではないが、今回の火山活動は国際空港や首都にも近かったため政府は非常事態宣言を発令したという。

私が予約していた世界最大の温泉「ブルーラグーン」は危険エリアの中にあり、現在も臨時休業が続いている。

だから、いつ空港が閉鎖され私が予約している便が欠航になるか、最後の最後までハラハラしていたのだ。

とりあえず、定刻通り飛行機への搭乗が始まり、私は正直ホッとした。

アイスランド航空のスタッフたちもとてもフレンドリーでいい感じだ。

ところが、天候の関係で離陸の許可が降りず、1時間あまり、私たちは機内で待機することになる。

でも空港閉鎖まで想定していたので、1時間程度の遅れなど、取るに足らないトラブルである。

ガトウィック空港を1時間半遅れで離陸したアイスランド航空機は、イギリス上空を飛んでスコットランドを通過する。

イングランドは分厚い雲に覆われていたが、スコットランドは晴れていて、複雑に絡み合う陸と海の地形を窓から眺めることができた。

私は、羽田ロンドン便で見ていたドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の続きを見て時間を潰す。

そして最終回をちょうど見終わった頃、アイスランドの海岸線が見え始めた。

雲はかかっているが、海岸線が見える程度には雲の切れ間がある。

初めて見るアイスランドは、想像とは異なり白くはなかった。

もう12月、すっかり雪と氷に覆われている光景を予想していたが、海流のせいかそれとも温暖化の影響なのか、平野部には雪が積もっていないように見える。

沖合に、子供が描いた顔のような島が浮かんでいる。

後で地図を確認すると、アイスランド南岸に浮かぶ「ヴェストマン諸島」の小島のようだった。

「ヴェストマン」とはアイスランド語で「西洋人」という意味で、アイルランドの修道士が最初に住んだ島という伝承から名づけられたという。

着陸の直前、話題のレイキャネス半島が眼下に見えてきた。

高いところに雲はあるものの、このあたりは晴れているようで、その独特の地形が上空からよく見えた。

中央に見える湖が「クレイヴァルヴァトン湖」。

その周辺にはいくつもの火山らしきものが見える。

どの山も高くはないが、山々の周囲に黒い帯のようなものが見える。

うっすらと積もった雪がその帯の部分だけ溶けて黒い地表が見えているのだろうか?

日本のように、山がどこまでも続くのではなく、平らな大地のところどころに古からの火山活動の歴史が刻まれている。

そんな印象を受けた。

海辺のが見えてきた。

位置関係から判断して、おそらくここが住民避難が行われたグリンダピークだろう。

無人の大地が広がる中で、そこだけ住宅が密集し、人の営みがあったことが上空からでもはっきりわかる。

町の背後には噴火口の跡がいくつも残る。

この土地は昔から火山と共に生きてきたのだ。

グリンダピークのすぐ北側に、白煙が上がる場所が見えた。

おそらく地熱発電所とそれに付属するアイスランドを代表する有名観光地「ブルーラグーン」に違いない。

ブルーラグーンの休業は今月7日まで延長され、4日に予約していた私のもとにもそれを知らせるメールが届いた。

世界最大の温泉に浸かりながら、運が良ければオーロラが見えるかもしれない。

今回の旅の大きな目的でもあっただけに残念ではあるが、ちゃんとキャンセルもできたようなので文句は言うまい。

着陸態勢に入った飛行機はどんどん高度を下げていく。

荒涼とした地面にクレーターのようなものが確認できる。

平地には雪は積もっていないようだ

ケプラヴィーク空港周辺にも無数の亀裂が走っている。

10月、地表近くまで迫って数週間以内の噴火は避けられないと見られていたが、その後マグマの動きが鈍くなっていると伝えられている。

しかし、地面を走る大きな亀裂を目にすると、いつどこからマグマが噴き出してもおかしくないというリアリティを感じる。

こうして、私たちの飛行機は無事にケプラヴィーク国際空港に着陸した。

定刻より1時間遅れ。

パイロットが頑張って少し遅れを取り戻してくれたようだ。

最後まで飛ぶのかどうか心配したフライトだが、思いがけず上空から噴火危険地帯も見ることができた。

ある意味、平時以上に、アイスランドという国を理解するのに今回の噴火騒ぎは役立ったかもしれない。

そう考えながら、初めてのアイスランドを見て回りたいと思っている。

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