震災6年

また3月11日がやってきた。あの日から6年が過ぎた。

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久しぶりに、市民プールに行った。

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自転車でプールに向かう途中、春の訪れをそこかしこで目撃した。

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風はまだ冷たいが、のどかな土曜日。あの頃の不安な気持ちはすっかり消えてしまっている。

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「絆」「わすれない」「語り継ぐ」そんな言葉がキーワードだった。しかし、風化は確実に進んでいる。

テレビでは、地震が起きた2時46分に合わせて、各社特別番組を放送した。私は、新海誠監督の特集を見た。2011年の夏、閖上の被災地で見た光景が「君の名は。」の原点になったと語っていた。「わたしがもし、あなただったら」それが入れ替わりの発想の最初だったという。

しかしそうした番組でさえ、テレビ業界のルーティーンになりつつあるように見える。当時の焦りにも似た使命感を維持し続けることは難しい。

追悼式典には、去年までの天皇皇后両陛下に代わり、今年は秋篠宮御夫妻が出席した。

安倍総理の追悼文は、復興の着実な進展と日本の得た知見を海外に伝えることなど、不自然なほど前向きなものだった。とても淡々とした印象だった。

行方不明者や避難を続けている人たちに思いを寄せる言葉は少なさにいささか違和感も感じた。

だが、一般の人たちの気分もそんなものなのだろう。私だって、人様のことを言えないほど、震災が遠くなりつつある。人間はそうして過去を忘れる。それも生きていくテクニックなのだ。

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修道院の掲示板にはミサの案内が出ていた。

そして2時46分、私はテレビを観ながら、ちょっとだけ目を閉じた。6年目の3.11はそんな感じだった。

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