<吉祥寺残日録>赤ん坊を見せに来た姪たちのために柿ジャムを作る #211123

コロナの新規感染者がこのところ激減している。

今日は全国で113人、昨日はわずかに50人だった。

そんなことで、自ずと人の往来も増えている。

岡山で次男一家と遊んだばかりだが、今日は福島で暮らす姪が夫と赤ちゃんを連れて遊びに来るという。

去年の大晦日にコロナ禍の中で生まれた女の子は、なかなか親族に見せる機会もないまま1年ほどが経ってしまった。

赤ん坊連れだと外食も落ち着かないので、我が家で何か買ってきた食べようとは言ったものの、さて何を食べさせようかと妻と思案する。

そこで閃いたのが、「柿ジャム」。

柿を使って簡単にジャムを作れることをネットで最近知ったので、それを試してみることにした。

岡山の伯母の家には姪もよく行っていたので、あそこの柿だと言えば味以上の何かが伝わると考えたのだ。

岡山から持ち帰った柿2個を使う。

まず皮をむき、種を取り除いて、果肉をみじん切りにする。

そこに砂糖を60グラム加える。

この砂糖の量はネット上のレシピごとに20〜100グラムと幅があったが、結果的には60グラムでもちょっと甘すぎた印象だ。

ここに、レモン半分を絞って加える。

このレモン汁の量もレシピによって様々だが、個人的にはレモンが多めの方が美味しいと感じ、さらにレモン汁を追加した。

そしてよくかき混ぜたものを、電子レンジで4分加熱する。

その際に、ラップをかけないのが肝要だ。

レンジで沸騰した柿は、こんな状態になる。

これをスプーンやフォークで混ぜ返しながら潰していく。

そして再び2分、レンジで加熱する。

すると、果肉がかなり崩れてきていい感じにはなったのだが、まだ水気が多いように見える。

レシピの中には、レンジで温める時間について4分+2分と書いてあるものもあれば、4分+3分+2分と書いてあるものもある。

そこでもう一回、よくかき混ぜた上でレンジに入れ、さらに2分加熱することにした。

そうして出来上がったのが、こちら。

かなりジャムに近づいた感じだ。

これを冷ましてジャムの空き瓶に入れると・・・

あっという間に、自家製の柿ジャムが出来上がった。

食べてみると、ちょっと甘すぎるがまずまずの味。

塩味のあるバターやチーズと一緒にパンに塗ると、予想以上に美味しいジャムになった。

姪とその旦那のためには、「いせや総本店」の焼き鳥とシューマイをテイクアウトすることに。

福島の楢葉町役場に勤めている旦那を連れて「いせや」に買い出しに行きがてら、震災から10年が経過した被災地の現状を聞く。

楢葉町では住民の6割が帰還し、新しい施設もいろいろ建設されたが、将来のまちづくりのビジョンはまだ定まっていないという。

東京から来た大手コンサルがいろんなことを決めて、地元の意見はなかなか反映されないと不満を抱えていた。

「何か手伝えることがあれば遠慮なく言って」と旦那に声をかける。

10周年に合わせて今年被災地を回ろうと予定を立てていたが、コロナによって実現しなかった。

コロナが落ち着いたら来年にでもぜひ楢葉町に行ってみよう。

身近なところに被災地で頑張る人がいるのだから、彼らを手伝うことが私にとっての被災地支援だと心に定めた。

妻は赤ちゃんでも食べられるかもと言って、野菜スープを作り、人気パン屋「EPEE」でパンを買ってきた。

これが大人たちにも好評だったのだが、意外にもほとんどパンを食べたことのなかった赤ちゃんの心を射止めた。

最初、柔らかいところを小さくちぎってもらい少しずつ口に運んでいたのだが、どうやらその未知の味に目覚めたらしく、途中からチーズパンを握りしめて1本だけ生えた小さな歯でそれをかじり始めたのだ。

あまりたくさん食べると良くないだろうと、大人が取り上げようとすると怒りを爆発させる。

余程気に入ったらしい。

姪も幼い頃から意思表示のはっきりした子だったが、その血はしっかりと娘に受け継がれているようである。

東京生まれの姪は、京都の大学に在学中、東日本大震災に遭遇し、学生ボランティアとして楢葉町に通っているうちに今の旦那と知り合って結婚、今ではすっかり福島の人だ。

自らの意思で人生を切り開いている姪っ子は私の誇りでもある。

楽しい時間はあっという間に過ぎて、3人を駅まで送っていった。

日本の若者たちは捨てたものじゃない。

人生の先輩として何ができるか、現地に通いながら私自身考えていきたいと思っている。

姪の結婚

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