<吉祥寺残日録>三男の新居を見に都心まで行ってきた #201212

ほぼ2ヶ月ぶりに都心に行った。

まだ引越し中の三男の新居を見るためだ。

久しぶりに乗る井の頭線。

吉祥寺駅では乗客全員座れたが、次の久我山駅ではすでに立つ乗客が増えてきてた。

予想したより人が多い。

明大前を過ぎる頃には、もう通勤電車並みの混雑となった。

何、これ?

土曜日の朝、しかも「勝負の3週間」が呼び掛けられている土曜日にみんなどこに行くんだろう?

終点の渋谷駅は当然、人で溢れていた。

2ヶ月ぶりとはいえ、私たちも不要不急の用事で都心に来たので人のことは言えないけれど、週末にもこんなに多くの人が出歩いていたんじゃ感染が収まるはずがない。

正直、かなり驚いた。

私が会社を辞めた6月ごろと比べても、みんなのゆるみ方は半端ないと感じる。

久しぶりに降り立った渋谷駅では動線が変わっていて、井の頭線とJRを結ぶ広い仮設通路ができていた。

ちょっと来ない間に、風景がずいぶん変わるものだ。

山手線に乗り換えて、目黒へ。

三男が買ったマンションはJR目黒駅から歩いて行ける距離にあった。

都心に住むなど私たちには考えも及ばなかったが、息子夫婦は新婚にして都心に不動産を手に入れた。

築50年の古いマンションだが、近くには子供が遊べる公園があり・・・

今話題の水素ステーションもあり・・・

何より日当たりと眺望が最高だった。

駅からの途中にはスーパーもあり、目黒川からはだいぶ上がっているので地盤も良さそうで、建物が古い以外は非常に魅力的な物件のように見える。

確かにエントランス部や共用部は相当レトロで、今の若者たちはそれだけで引いてしまいそうだが、息子夫婦はあまり気にならなかったらしい。

今コロナバブルで不動産価格はかなり高騰しているので、将来値下がりする時も来るだろうが、この手の立地のいいビンテージマンションは比較的値崩れしにくいだろう。

不動産好きな私から見ても、息子の新居は合格点だと感じた。

10分ほど見学しただけで、そそくさと息子の新居を後にして、散歩がてら渋谷まで歩くことにした。

恵比寿から代官山を抜けて渋谷へ。

この辺りを歩くのは初めてだ。

あまりに坂道ばかりなので妻は途中でバテてしまった。

お洒落なお店や高級そうなマンションも多い素敵なエリアだが、やっぱり私たちには吉祥寺の方が居心地がよさそうだ。

我が家の3人の息子たちは、これでみんな自分の家を買ったことになる。

新居を買ったお祝いには「バカラ」のイヤーグラスを贈ることにしている。

グラスの底に2020と刻まれた2つのタンブラー。

これを三男夫婦に贈った。

コロナのせいで結婚式も延期になってしまったが、着々と自分たちの新しい生活を築いていってくれている。

この先どんな時代が待っているか分からないが、息子たちが自立して歩み始めたことだけで、我が家の子育ては上出来だと妻と話し合った。

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