この週末、妻と一緒に岡山に帰省してきた。
妻の父親、すなわち私の義父が体調を崩したことがきっかけだった。義父は今、90歳。今年の年末には91歳になる。
岡山には、妻の両親と私の母親、そして農地を守ってくれている伯母がいる。私の母が一番若くて86歳。私たち夫婦にとって、4人の介護が徐々に現実問題となってきた。
健康の問題が一番心配なところだが、伯母が長年守ってきた先祖伝来の農地の管理も私が担わなければならない課題だ。
80歳を超えても、超人的な体力で農業を続けてきた伯母だが、ここ1−2年、めっきり体力の衰えを感じさせるようになった。
伯母は自分の体力を考慮して、去年から葡萄畑を縮小した。
今回その後がどうなっているのか見に行ったのだが、葡萄棚がなくなった畑には背の高い雑草が生い茂り、去年までの光景がすっかり変わってしまった。
人が手を加えないと、ここまで自然に戻ってしまうのか?
正直、驚いてしまった。
伯母には、子供がおらず、ずっと一人で農地を守ってきてくれた。
伯母が働けなくなった時には、私が農地の管理をするか、誰か管理してくれる人を探すしかない。
耕作放棄地は周辺の農家に迷惑をかけてしまうので、その手立てを真面目に考えないといけないと思ったのだ。
さらに家から離れたみかんの木が植えられた畑も、夏草に覆われていた。
伯母は自分の体力を考慮して、家に近い畑に作物を集約し、離れた畑にはあまり行かなくなったようだ。
伯母にこれ以上、苦労をかけるわけにはいかない。
この雑草ぐらい、私がなんとかしなければならないだろう。
そこで考えたのは、月一回程度岡山に帰省し、農地の管理をする。
そのついでに、妻と一緒に簡単な作物を自分たちで作ってみるというのはどうだろう?
本格的に農業経営する気はないけれど、月に一回、農地を管理し、農業の真似事を経験してみるのは悪くないアイデアだ。
題して、「月一農業」。
親の介護に通うのではなく、月一農業のために帰省するのだと言えば、親たちにも余計な気遣いをさせないで済む。
そして定期的に親たちの様子も観察できて、必要なサポートをさりげなくすることもできるだろう。
妻は、親が家に溜め込んだ大量のいらない物を少しずつ処分したいと以前から言っていたので、私の計画に乗ってきた。
早速、今月末から計画を始めようと思い、飛行機の予約をした。
それなりの出費にはなるが、仕事を辞めて田舎に帰るのに比べれば、経済的な負担の少ないプランでもある。
先のことはまだ見えないが、「月一農業」の様子はこのブログにも書き残していきたいと思っている。
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