今週、3月とは思えない記録的な暖かさを日本各地で記録した。

私がいる岡山市でも昨日、3月の最高気温の記録を塗り替える26.2度の夏日を観測した。
九州の大分や宮崎では30度越えの真夏日となり、遅れていた桜の開花が一気に進んでいる。
とはいうものの、岡山ではまだ桜の開花宣言は出されておらず、私の家の近くでもまだ桜の蕾は硬そうだ。
その代わり、我が家のミモザは今まさに満開。
集落の至る所から丘の上で咲くミモザの黄色い花が眺められる。

地球温暖化の影響といえばそれまでだけれど、異常気象はもうすっかり日常になってしまった。
3月初めに咲くミモザが遅かっただけではない。

平年なら1月ごろに咲くツバキもようやく今頃咲きはじめた。
過ぎ去るとすぐに忘れてしまうが、今年の冬は日本海側で大雪が降り、岡山でも寒い日が多かった。
暦ではなく、天候に左右される植物たち。
寒い間はじっと我慢し、暖かくなると立ち所に元気になるのだ。

ということで、寂しかった庭にはこの暖かさに誘われて、いろんな草花がひょっこり顔を出す。
岩の隙間から逞しく花を咲かせているのはムスカリ。

ラッパスイセンやイトスイセンたちも出てきた。
他にもなんだかわからない芽があちらこちらから出てきて、日々成長を続けている。
3月半ばまでは寂しかった庭が俄かに賑やかになっていく。

そんないつもとはちょっと違う春。
岡山では児島半島で山火事が発生し、この古民家を遺してくれた今は亡き伯母の実家近くにも火の手が迫っている。
今年の冬は日本海側で大雪が降る一方で、太平洋側ではほどんど雨が降らず、岡山の降水量も例年の20〜30%だった。
そのため、カラカラに乾燥した山林に一度火がつくと、折からの強風に乗って瞬く間に拡大した。
山火事の発生から今日で5日目、延焼範囲は玉野市にも及び岡山県で発生した山火事としては過去最大規模となっている。
幸い今夜待望の雨が降る予報なので、これで一段落してくれることを願いたい。

今週は大陸からの黄砂もやってきて、快晴の空はぼんやりと霞んでしまった。
そんな中、私は妻と一緒にせっせと畑仕事に精を出している。
破れてしまったブドウ棚のビニールを張り替えたり・・・

野菜や花のタネや苗を育てるための場所を確保するため、あちこちの畑を耕したり。
堆肥や肥料を入れて植え付けの準備をしたり・・・

邪魔だった薮に分け入って、長年絡まりついたクズなどの蔓を取り除いたり。
朝から晩まで、やることはいっぱいである。

雨が降る前に種まきをしたいと思い、私はトウモロコシ、妻は花や野菜のタネを蒔く。
トウモロコシは収穫適期が短いため、今年は時期をずらしながら何度かに分けてタネを蒔くことにしている。

前回の滞在中に蒔いた大根が芽吹いて、かわいい双葉が出てきている。
それを見て妻は本当に嬉しそうで、「ここはいい所だ」と何度も口にする。
ただ、こうして黄砂の中で一日畑仕事をしていたせいか、昨夜は寝ている間に咳が出て、気管の奥の方がイガイガした。
それでも、東京よりもやることがたくさんあるので、田舎暮らしはシニアにとってやはり刺激的である。

今週末は、仕事で岡山に来る次男と母と一緒にランチをする予定だ。
そして、大谷翔平の本拠地開幕戦もいよいよ始まる。
来週一旦東京に戻って、すぐにフィリピンへの旅行が待っている。
嫌なことは極力避けて、やりたいことだけをする隠居生活。
なんだかんだで、案外忙しいものである。