吉祥寺で焼肉といえば有名なのは「李朝園」。私の学生の頃からある老舗だ。
昭和の香り漂うコスモビルの4階に今もある。
学生時代、このビルの地下にある「ベルファン」という名のディスコに通った。今は同じ名前のままパチンコ屋に変わっている。
エレベーターを降りると1フロア全部「李朝園」だ。
引っ越してからは初めての訪問。今でも行列必至の人気店とネットには書かれているが、意外なことに誰も待っておらずスムーズに入店できた。
入り口には横綱千代の富士の写真。
そして・・・
猫や犬のお出迎え。ちょっとシュールな雰囲気が店を覆っている。
席に案内される。店は広い。時代も国籍も超越した独特の空気が店内に流れている。
今日は頼むものを決めていた。冷麺とタン塩。それだけだ。
席に着くなりメニューも見ずに、妻が店員に注文した。
注文から20秒で炭の入ったコンロが運ばれて来た。
そして1分しないうちに「タン塩」(1350円)もきた。
ゴマとネギがしっかりと絡む。小ぶりだが、いい具合だ。
塩味が少し薄いので、食卓の食塩を少しふりかける。
レモンがもう少しあるとありがたいのだが・・・。
「冷麺」(850円)もすぐにやって来た。
キムチがもう少し欲しい感じだが、味は上々。酢を足して食べ、スープも全部飲み干してしまった。
吉祥寺で営業を始めて50年以上、特別な何かがあるわけではない。
しかし、この店にはまた来ようと思わせる魅力がある。
わずか30分ほどでランチは終わった。後でネットを見ると、李朝園に行ったら絶対頼むのは「特上リブロース」(1995円)と書いてあった。
なるほど。でも私はまたタン塩と冷麺を食べる気がする。追加するとしたら、クッパかビビンバ、そしてキムチだろう。
食べログ評価3.53、私の評価は3.50。