関東軍司令部

ツアーはその後、旅順博物館へ。勝手に見るから、「ご飯を食べてきていいよ」と李さんに告げて50分ほどの自由行動となった。
大谷探検隊が発見したミイラが一番人気だが、撮影は禁止だった。

このエリアは、日本統治時代には日本人街だったらしく、関東軍司令部の建物も旅順博物館の前に建っていた。
満州事変のきっかけとなった柳条湖事件の際、その首謀者である石原莞爾参謀はこの司令部で本庄繁関東軍司令官に対して中国軍への攻撃を要請した。自作自演の稚拙な事件をでっち上げて満州の支配を進めたのだ。

ちょっと早めに見学を終え、道端に腰掛けて李さんたちを待つ。
新緑と青空と古い建物。吹き抜ける風も心地いい。

幼い女の子が、母親に支えられて歩きの訓練。
何だか操り人形のような、犬の散歩のような、ちょっと変わった光景。でも平和な光景だ。
港は撮影注意

ツアーの最後は港周辺を車で走る。
旅順軍港は現在、中国海軍の基地になっていて、車を止めるとトラブルになる可能性があるという。別に中国の軍艦を撮るのが目的ではないので、軍港の撮影は控えた。
上の写真に写る緑の屋根の建物はかつての旅順駅。
その背後の山上に立つのが白玉山塔。東郷平八郎と乃木希典が日本兵の慰霊のために建てた塔で、旅順の街のどこからでも見えるという。

帰路、新しい大連星海跨海大橋を渡って大連に戻った。
橋からは星海公園周辺の高層ビル群やディズニーのような大型ホテルが見える。
土産物屋の裏事情

ついでながら、大連で2軒の土産屋に強制的に連れていかれ、真珠クリームとお茶を買うことになった。
ガイドさんはこうして客の購入代金からキックバックを受け取る。だから私も妻もツアーが嫌いなのだが、李さんは「申し訳ない」と言いながら、カラクリを教えてくれた。
私たちが連れて行かれた土産物屋はどちらも旅遊局という役所の直営で、ツアーは必ず立ち寄らなければならない決まりなのだという。
私が、「習近平さんは役人の不正を摘発しているんじゃないの?」と聞くと、李さんは「敵の不正は厳しく取り締まるけど、自分たちは関係ない」と醒めた解説をしてくれた。こういう話が聞けるのが、プライベートツアーの醍醐味だ。

予想したよりも見所が少ない旅順ツアーだったが、楽しむためには事前の勉強と歴史を遡る想像力が必要なようだ。
それにしても、二〇三高地がお花見スポットになっているとは、私にとってはちょっとした発見だった。
<関連リンク>
②日露戦争最大の激戦地・二〇三高地はお花見スポットになっていた
<参考情報>
私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。

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