🇵🇦 パナマ/パナマシティ 2024年2月4日~5日
パナマのホテルをどこにするか、結構迷った。
どうせトランジットだから空港近くのホテルを最初探したけれど、ちょっと今ひとつ。
結局、ヨーロッパや中東の旅でよく使うアコーホテルズのサイトから予約することにした。
アメリカの大手ホテルチェーンに比べて多少安くて、落ち着いた雰囲気なのが気に入っている。
「ノボテル パナマシティ」
アメリカ大陸はアメリカのナワバリなので、フランスのホテルチェーンはあまり多くはない。
だからホテルは新市街のちょっと奥まった路地にひっそりと立っていた。
空港からUberを使ってホテルに到着したのは正午前。
チェックインには早すぎることはわかっていたので、荷物を預かってもらって観光に出るつもりだった。
ところが、フロントの女の子は笑顔で部屋を用意してくれた。
空いていたからか、いつの間にか私がアコーホテルズのシルバー会員になっていたせいなのかは不明だ。
部屋は8階で、大きなベッドが置かれゆったりしていた。
やはり部屋は落ち着いた雰囲気で、大人の旅にはふさわしい。
カウチに大きなテレビもあって、1泊だけなのがもったいないような気がする。
でも、最近は必ず時差ボケで部屋で過ごす時間が増えているため、部屋がゆったりしていることは、私にとって若い頃以上に重要な要素となってきた。
窓からは新市街の高層ビル群が見える。
遠目に見ると立派に見えるが、近くに行くとかなり荒い作りで、パナマも過去に地震の被害を受けたことがあるので他人事ながら心配になる。
ラテン系の気質は、日本人のように起きてもいないことをあれこれ心配しないのかもしれない。
唯一の難点といえば、シャワーのお湯がぬるかったこと。
でもこれも、こちらの人が日本人のような熱いお湯を好まないからかもしれない。
いずれにしても、充分満足できるホテルだった。
ホテルでひと休みしてパナマ運河見物に行こうと地下鉄の駅に歩いていると、駅の近くに妙に流行っている屋台のような店があり、思わず引き込まれる。
店の一角では炭火で豪快に鶏を丸焼きにしていた。
この光景を見た瞬間、40年前にバックパッカーとしてラテンアメリカを回った時に食べた鶏肉の旨さが口の中に蘇った。
この時はまだお腹が空いていなかったため、市内観光からホテルに戻った後、早めの夕食にこの店を選んだのだ。
まさに屋台といった風情のお店で、店名がわかるような看板は目につかなかったが、Googleマップによると「Fonda El Motete」というお店のようだ。
英語が全く通じないので店のシステムはよくわからなかったが、レジの前のおばさんに昔よく使ったスペイン語を総動員して、注文を試みる。
「Pollo y cerveza」
要するに、「鶏肉とビール」を注文したのである。
おばさんには通じたようで、ビールはないと言いながら、空の容器に何やら手書きしてそれを手渡した。
どうやらこの容器を持って鶏肉を焼いている男のところへ行けと言うことらしい。
男は私の容器を見ると、焼き上がった鶏肉を一つ取り包丁でバサバサと切り分けて容器の中に投げ入れた。
おそらくハーフかクォーターなんだと思う。
ビールの代わりに冷蔵庫の中から適当に選んだ飲み物と合わせて、全部で4.50ドル、約700円弱とお手頃価格である。
この飲み物、スプライトかと一瞬思ったが、どうもローカルのグレープフルーツ味の炭酸飲料のようだ。
でも、美味い。
この店は24時間営業のようで、私が行った午後5時ごろでも、次から次へと客が集まってきて、地元の人たちに大人気のようだ。
そして肝心の鶏の丸焼きは、ただ塩をかけて炭火で焼いただけなのだが、私が睨んだ通り味が濃くてめちゃくちゃ美味しいのだ。
他のお客さんはみんなポテトやいろいろ肉と一緒に容器に入れてもらって食っていたが、私はこのくらいでちょうどいい。
観察していると、来店した客はまずその日の料理が並んだカウンターで食べたいものを選んでからレジに行き、肉などと一緒に注文するようだ。
それをレジのおばさんが容器に手書きして、客はその容器を持って注文した料理を容器に入れてもらうのである。
やっぱりビールは欲しかったけど、お酒を出すと長居をするオヤジたちが必ず出てくるので、こうして回転率の高いお店にするのは正解かもしれない。
偶然見つけたお店が美味しいと得した気分になるものだ。
もしもパナマでノボテルもしくは地下鉄の「Via Argentina」周辺に泊まることがあれば絶対にオススメのお店である。
