バッテリー

きょうはちょっとトラブル。図書館に行くついでに、駐車場に止めっぱなしのマークXをチェックしに行った時のことだ。

妻も、20代の頃住んでいた吉祥寺南町のアパートの写真を撮っておきたいと言うので、一緒に駐車場まで自転車で出かけた。今借りている駐車場は吉祥寺南町、妻の昔住んでいたアパートの近くなのだ。

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吉祥寺では車を運転する必要がまったくない。そのため、最後に車を動かしたのは8月。かれこれ3ヶ月、運転はおろか一度もエンジンをかけていない。バッテリーが大丈夫か心配していた。

その心配は現実のものとなった。

車に乗り込み、スタートボタンを押しても反応がない。何度やっても結果は同じだ。やはりバッテリーがあがっている。さて、どうするか。特に乗る予定もないので、そのまま放っておく手もある。ただ、契約しているチューリヒ保険には確かロードサービスが付いていたはずだ。一旦家に帰って連絡してみようかとも思ったが、妻はその場で電話しようと言う。

保険屋に電話をかけてみる。やはりバッテリーあがりも年1回無料でサービスを受けることができるというので、迷わずお願いした。一旦電話を切って、図書館に本を返しに行く。保険屋から電話がかかってきた。図書館の中で話していたら係員に注意された。

こうして結局、保険屋に連絡してからわずか1時間ほどで駆けつけてくれた。ありがたい。

バッテリーがあがった場合、昔なら別の車のバッテリーとケーブルでつないだものだが、今はエンジンをスタートさせる専用の機材がある。携帯型のバッテリーチャージャーのようなものを私の車のバッテリーにつなぐ。私が車のスタートボタンを押すと、すんなりエンジンはかかった。とりあえずこのままエンジンを止めることなく、どこかに車を走らせてバッテリーをチャージしなければならない。

調布のインターチェンジから高速にのって遠くまで走ることにする。トヨタにも電話して一応見てもらって相談するため5時に予約を入れた。高速を走る前に給油する必要があるがエンジンを止めるのが不安だ。そのためトヨタの近くのガソリンスタンドで給油することにする。万一エンジンがかからなくなっても、トヨタに駆け込めばなんとかなると踏んだのだ。

満タンではなく20リットルだけ給油する。幸い給油後エンジンは問題なくかかってくれた。コンビニでおにぎりを食って、いざ高速へ。距離を稼ぐため山梨方面へ行こうかと思っていたが、せっかくなので、賃貸に出している赤坂のワンルームマンションの様子を見に行くことにする。

この小さなマンションは、東日本大震災の時、買った。築50年近い古い物件だ。当時報道局におり、ずっと会社に泊まり込んで帰れない日が続いていた。そして、近い将来マグニチュード8クラスの最大余震が来ると言われていた。それが千葉沖だったら、首都圏の被害はとてつもないことになる。そんな時に備えて会社の近くに最低限の拠点を確保しようと思ったのだ。

そして、心配した最大余震が来ないまま私も報道の仕事から離れ、このマンションは当面必要なくなったため、人に貸しているのだ。

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久しぶりにマンションを訪ねると、周囲の様子も少し変わっていた。古い民家が取り壊され、マンションのショールームになっていた。マンションの共用スペースには、コインランドリーが設置された。まだこのマンションを使っていた時、洗濯する時は離れたコインランドリーまで行っていた。単身者が多く住むこのマンションの住民にとっては便利になっただろう。

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ついでに近くの東京ミッドタウンの庭を散歩する。池の回りのもみじが赤く色づいている。この桧町公園の植栽は手入れが行き届いていて、とてもセンスがいい。

ミッドタウンの北側には、セレブ用の高層マンションの建設が急ピッチで進んでいた。

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都心まで来たついでに、今話題の豊洲市場を見に行った。少しでも距離を走って、バッテリーをチャージしたいと思ったからだ。予定では11月にはオープンしているはずだった。多くの車が行きかったであろう周辺の道路はがらんとしていて、物悲しさを感じた。東京都は責任者の処分を発表したが、移転のめどはまだたっていない。

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そんなことで、都心方面を2−3時間走り、トヨタの営業所に戻ってきた。バッテリーの具合をチェックしてもらったところ、まだチャージは不十分だという。やはり山梨に向かうべきだったかもしれない。ただ、バッテリーそのものは壊れていないので、交換する必要はないと言われた。一安心だ。

 

来年1月には、車のリース契約が切れるため、もう車を手放すことにしている。

本来なら、さっさと返却してしまえばいいのだが、最低2年間借りなければ莫大な違約金を請求される契約になっていて、それまでは辛抱するしかないのだ。もしまたエンジンがかからなくなったら、そのまま乗らずに駐車場に止めておこうと思う。

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車を駐車場に戻す時にはすっかり夜になっていた。自転車を押しながら家路につくと「L.L.BEAN」の店頭に儲けられた巨大なクリスマスツリーに明かりがともっていた。

ちょっと気が早いメリー・クリスマス。あすは妻の誕生日だ。

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