今日は表参道で遅めのランチ。

高級ブティックが立ち並ぶおしゃれな街。そんな青山で私は生まれた。

父親が農林省のノンキャリ官僚だったため、両親は南青山の官舎に住んでいた。トイレ、台所は共同、4畳半一間のボロボロの官舎だった。窓ガラスは割れ、テープで止めてあったことを今でもかすかに覚えている。

幼稚園への通園路。道はそのままだが、周囲の建物は変わってしまった。

そんな中で、このお医者さんは変わっていない気がする。幼かった私が熱を出すと、両親がこの病院に連れて行った。建物は新しくなっているが、病院の場所は記憶の中に映像として残っている。

「アニエスB」がある人気の路地は昔、銭湯に行く時に通った道だ。当時は砂利道で、左右に平屋の公営住宅が立っていた記憶がある。官舎に風呂はなく、スーパー紀伊国屋の裏にあった銭湯に通っていた。

幼き日のかすかな記憶が残る街。この辺りを歩くのは何年ぶりだろう。
久しぶりに官舎があった場所を訪ねて驚いた。空き地になっていたのだ。

こんなに広かったのか。
私が生まれたボロ官舎はその後建て替えられ、私が大学入学で上京した頃には公務員用の宿や独身寮として使われていた。それらの建物が完全に姿を消していた。

ここは国有地だが今は港区が管理しているようだ。建築計画などは掲示されていない。果たして何に使われるのだろうか?

青山の一等地にポッカリできた大きな空き地。空き地があると、空がこんなに広い。いつまでこの空がみられるのだろうか。

ランチはこの空き地の隣に建つ「小原流会館」で食べることにした。いけばな小原流の本拠地だ。骨董通り沿いにある。

おしゃれな青山の中で、小原流会館の地下にはちょっとレトロな飲食街がある。
そこにある中華風家庭料理「ふーみん」。

私がやってきたのは2時半、「お昼の特別メニュー」はほとんど売り切れだった。

店内に入るとイメージがまったく違った。庭に面したおしゃれなお店。午後2時半にもかかわらず次々にお客さんがやってくる。
ハイセンスな女性客が多い。青山で働く女性たち御用達のお店のようだ。

テーブルに案内されるとまず目に止まるのが・・・

丼いっぱいに盛られたザーサイだ。
まったく予備知識がなかったので、これだけで私のテンションは上がった。私は大のザーサイ好きだ。

肉厚に切られたザーサイ。美味しい。このサービスだけで私の評価は急上昇した。

私が注文したのは「1/2ふーみんそばと中華風おこわ」のセットメニュー(1050円)。
「1/2」メニューがあるのも女性客が多い理由だろう。

何気なく頼んだ「ふーみんそば」。これが絶品だった。少なくとも私が最近食べたラーメンの中では一番私好みのシンプルでやさしい味だ。

チャーシューもトロトロ、私には珍しくスープをすべて飲み干してしまった。

おこわも美味しい。ザーサイをつまみながらおこわを食べ、スープをすする。

私の隣の男性は普通サイズの「ふーみんそば」を食べていたが、私には「1/2」のサイズで充分の量だった。
とてもとても満足なランチ。いいお店を見つけた。

繰り返しになるが、ザーサイの食べ放題が強烈に印象に残った。
食べログ評価3.59、私の評価は5.00。
私の生まれた土地で30年以上前から営業しているお店。妻も連れてきてあげようと思う。