仕事のついでに新橋で遅めのランチになった。サラリーマンの街らしい店を探す。
「稲庭うどん 七蔵」。
昭和の香りがあるれる新橋駅前ビルの2階にある。いつも行列ができる店として有名らしい。午後1時半にもかかわらず、やはり店の外に行列ができていた。
稲庭うどんにミニ丼ぶりのセットが人気だという。量は多そうだ。
丼は10種類から選ぶ。豪華な丼ばかり。迷う。
意外に行列の回転は早い。店内に入って、理由がわかった。凄まじいばかりの分業体制が出来上がっているのだ。
店内に入るとまず、オーダーを伝え代金を現金で支払う。レシートも番号札も渡されないまま、店内の行列に並ぶように指示される。店内にも10人ほどの列ができていた。
目の前のカウンターでは流れ作業で、様々な丼が作られていく。
その脇ではご飯や漬物の用意をする人、うどんを盛る人、つけダレを器に注ぐ人、そして出来上がったお盆をテーブルに運ぶ人。よく間違えないなと感心してしまう。
そんな様子に見とれているうちに、空いた席に手際よく案内される。一人の客は相席だ。
店内は結構広い。窓からは新橋駅の建物が見える。
席について5分ぐらいで注文したセットが運ばれてきた。
「ばらちらし丼の小セット」(1100円)。かなりのボリュームだ。
ばらちらし丼には、マグロ、イクラ、イカ、しいたけ、きゅうり、かんぴょう、玉子が入っている。ミニ丼というには結構な量だ。
稲庭うどんもたっぷり。これを特製スープにつけて食べる。
そしてこれがうどんをつけるスープ。ゴマだれベースに、ふきのとうとネギが入っている。季節によって変わるのだろうか。
温かいスープだ。
ネットを見なければ、絶対に見つけられなかったであろう新橋の人気店。
とにかくお腹いっぱいになった。
味の方は、個人的には、見た目に比べて特筆する感じではなかった。
でも、新橋の奥深さを痛感するランチだった。
食べログ評価3.61、私の評価は3.50。