東京での用事をいろいろ済ませて、2週間ちょっとぶりに岡山に戻ってきた。

さすがに梅雨時ともなると植物の成長が速く、庭の芝生も雑草も結構伸びていた。
それでも6月にある程度の手入れをして帰ったので、びっくりするほどではなかった。
さて、育てている野菜たちの様子はどうだろう?
岡山に到着するたびに、まずは畑をひと回りするのが私たち夫婦の習慣になり、楽しみにもなっている。

まずは、鶏小屋に這わせているゴーヤから。
緑の葉っぱが屋根まで届き、小さいながらゴーヤの実も出来始めている。
妻はゴーヤが好きなので、これは嬉しいご対面だ。

裏庭に回ってみると、花を全部摘んでおいたにもかかわらず予想通りキュウリが巨大化していた。
キュウリは花が咲いてから1週間で食べごろになるというから、2週間以上留守にしていればこうなるのも致し方ないが、4株のうち1株の葉が萎れていたのはちょっと想定外だった。
とりあえず、巨大化したキュウリを全て収穫して、明日にでも葉が萎れた原因を探るとしよう。

お隣のミニトマトも赤く色づいている。
もう少し放置していると熟れすぎて食べられなったものも出てきていただろう。
ブドウ畑の端っこで栽培している大玉トマトもちょうど収穫のタイミングに間に合ったようだ。

そうして、待ったなしの状態のキュウリとトマトを収穫するだけで、バスケットがかなり一杯になった。
毎度のことながら、巨大化したキュウリは重い。

もうシーズンも終わったはずのイチゴもいつの間にかまた赤い実をつけている。
ただ、見ての通り、虫たちの餌食となって見た目も味も今ひとつだ。

続いて、一番近い畑の方へ行ってみると、ナスがすずなりに実をつけていた。
去年裏庭に植えたナスは元気がなかったが、やっぱり畑は土が違うらしい。
ナスは水と肥料があればどんどん育つと聞いてはいたが、正直これほどの豊作となるとは予想していなかった。
中にはすでに規格外に大きく育ったものも目立ち、そういう巨大化したものから順に収穫していく。

ナスの隣に植えたパプリカも、緑色の立派な実をつけていたが、こちらはまだ巨大化してはいないのでもう少し畑に置いておくことにする。
一度にまとめて収穫しても食べきれないから、とにかく今すぐ食べなければならないものから選別しながら収穫していく。

こちらは万願寺とうがらし。
順調に育っているようで、これまた大きくなりすぎたものだけ選んで摘み取っていく。
こうして家の裏庭と一つの畑を回っただけで、2人ではとても食べきれないほどの夏野菜が収穫できた。
しかし私にとって今月の主役は、こうした長い期間収穫できる夏野菜ではなく、7月上旬に収穫のタイミングを迎えるトウモロコシと枝豆であった。

イノシシから守るためにネットを張り、収穫を楽しみにしていたトウモロコシ。
しかし、残念!
少し来るのが遅すぎたようだ。
私の作った栽培スケジュールによると、トウモロコシの収穫は7月中旬となっていて、それでこの時期に岡山に来ることにしたのだが、どうやら今年は全ての作物で収穫時期が大幅に前倒しになっていらしい。

通常トウモロコシは、実の先端に出ているヒゲが茶色く枯れてきた時が収穫適期とされるが、私のトウモロコシたちはすでにヒゲがなく、皮の部分が枯れ始めていた。
すごいショック!
収穫適期のトウモロコシは粒がはち切れんばかりにハリがあってみずみずしく、店頭に並ぶトウモロコシとは比べ物にならない美味さなのだ。
しかし、収穫の適期はわずか数日。
それを逃すと粒は次第に乾燥しパサパサになってしまう。
残念ながらヒゲがまだ残っている実は1つもなく、中には虫にやられたり乾ききっていたりでもはや食べられそうにない実もいくつもあった。

それに比べて隣に植えていた枝豆は去年ほどのカメムシ被害で免れたようで、パンパンに膨らんだ鞘がたくさんぶら下がっていた。
とはいえ、枝豆は収穫後すぐに食べないとどんどん食味が落ちてしまうため、一度に収穫することはできない。
そこで、とりあえず味見を兼ねて、数株だけ引き抜いてトウモロコシや夏野菜と一緒に家に持ち帰る。

結局、かろうじて食べられそうなトウモロコシは全体の半分。
残りは畑に捨てるしかない。
一昨年収穫したあの瑞々しいトウモロコシとは比べるべくもないが、まあとりあえず1−2本食べてみて、それから残りをどうするか考えようと思った。
せっかくイノシシから守ったのに、収穫適期を逃すとは大きな反省材料である。

そうして持ち帰ったトウモロコシ、妻が傷んだ部分を切り落とし夕食用に茹でてくれた。
まあ普通に食べられる。
スーパーで買うトウモロコシと比べても味に遜色はないのだが、本当に美味しい採れたてのトウモロコシの味を知ってしまったので、今年のトウモロコシは失敗と言わざるを得ない。
孫たちに美味しいトウモロコシを送ってやろうと考えていたのに、かえすがえすも残念である。

一方、たくさん収穫した夏野菜は全部まとめて鍋に入れ、妻が好きなラタトゥーユとなった。
トマト、ナス、パプリカ、シシトウ、万願寺とうがらし、そしてオクラ。
さらに保存してある自家製のタマネギとニンニクも加え、全部自分たちで育てた野菜だけを使って今夜の夕食は賄った。
巨大化したキュウリは塩揉みにして、枝豆も茹でて塩を振り一晩寝かせて明日いただくことにする。

当分の間は無農薬の自家製野菜を使ったメニューをあれこれ考えながら、毎日食べ続ける日々になりそうである。
農作業を始めて3年目。
私たちの二拠点生活も少しずつ板についてきたようである。