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<吉祥寺グルメ>東急百貨店9階にある洋食屋さん「キッチンクルミ」の「クルミ特製ふわとろオムライス」 @洋食

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引っ越しをすると、いろいろと雑用が増えるものである。

ほとんどはマメな妻がやってくれて、私はと言えば妻に尻を叩かれながら書類に自分の名前を署名したり、妻が苦手なインターネット関係の手続きをする程度。

この日は、夫婦で使用しているスマホの住所変更を行うために、吉祥寺にあるワイモバイルの店舗を予約した。

小雨が降る中、転居先にマンションから歩いて7〜8分のところにある停留所まで歩く。

この停留所で乗れるのは、武蔵野市が運営するコミュニティーバス「ムーバス」。

今では全国の自治体で同様のコミュニティーバスのサービスが普及しているが、それを最初に導入したのが武蔵野市のムーバスだという。

西武バスなど一般のバス事業者も我が家の近くから吉祥寺行きのバスを運行しているが、ムーバスは運賃が100円でお財布に優しいのだ。

吉祥寺の東急百貨店でムーバスを降りる。

この中にある「ニトリ」でちょっとした隙間家具を探すついでに、9階のレストラン街で軽くランチを食べることにした。

蕎麦や鰻、寿司など定番のお店が並ぶ中、この日妻が選んだのがこのお店、いかにもデパートらしいショーケースが目につく洋食店「キッチンクルミ」だった。

私たちは吉祥寺で暮らしていた間もデパートのレストランはほとんど利用しなかったため、この日が初めての入店である。

こうしてショーケースに飾られた料理の数々を眺めていると、子供の頃のワクワク感を思い出す。

岡山の田舎で育った私にとって、外食といえばごくたまに連れて行ってもらったデパートの屋上レストランぐらいだったからだ。

今時の子供たちは、こんなショーケースを見て何を感じるのだろうか?

ちょうどお昼時ということもあって、店の前には行列ができていたが、店内は結構ゆったりとしていて、それほど待つことなく私たちの順番が来た。

店内は中央にカウンター席、周辺にテーブル席が配置されている。

昔ながらのレストランをイメージさせる落ち着いた雰囲気である。

洋食ということもあり、客層はファミリーや女性客が中心だ。

ハンバーグやカレー、パスタなど様々なメニューが並ぶ中で、私が気になったのはオムライスだ。

「おすすめ」の印が付いた「クルミ特製ふわとろオムライス<デミグラスソース> スープ・サラダ付」(1500円)を注文する。

妻はシンプルに「エビピラフ」(1540円)を選んだ。

最初にサラダとスープが運ばれてきた。

普通のサラダと普通のコンソメスープ。

ただ野菜の鮮度は高く、コンソメもどこか懐かしい昔の味がした。

そして、オムライス登場。

卵でご飯を包み込むのではなく、オムレツのままご飯の上に置かれるスタイルだ。

たっぷりと注がれたデミグラスソースが光り輝いていて、見た目は抜群に美味しそうに見える。

さすがデパートのオムライス。

この瞬間、昔感じたワクワク感が少し蘇る。

ただ一口食べると、期待した味とはちょっと違った。

私の好きな塩気がやや少なく、マイルドというか少しぼやけたような味に感じた。

デミグラスソースも見た目よりもあっさりとしていて、旨味を凝縮した濃厚な味ではなかった。

オムレツはしっとりしていて、それぞれは悪くないのだが、要は私好みの味ではないということだろう。

もちろんデパートの常連であるマダムたちの味覚に合わせているのだろうから、私好みの味を求める方がお門違いというものである。

しかし、運ばれてきた時の見た目があまりに美味しそうだったので、ついつい期待値が勝手に上がってしまっていたのだ。

お会計の際、この店が昭和初期、神田神保町で誕生した老舗だということを知った。

だから古き良き洋食レストランの佇まいを今日もとどめているのであろう。

『手抜きをすれば叱られる。気取っていれば嫌われる。文士、学士たちが闊歩した頑固気質が漂う神田・神保町で昭和初期の味とカタチを受け継いだ』

おそらくこの時代にはもう少し塩味が効いていたのではないかと、店を出ながら私は思っていた。

食べログ評価3.41、私の評価は3.40。

「キッチンクルミ 東急百貨店吉祥寺店」
電話:0422-27-2430
営業時間:11:00 - 20:00
定休日:無休(デパートに準ずる)
https://www.tokyu-dept.co.jp/kichijouji/shop/detail.html?shopcode=kitchenkurumi

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