ようやくこの店に行くことができた。
夜しか開いていない人気店だ。なかなか予約が取れない。
これまで何度か予約しようとして、いつも一杯だった。今回は、1ヶ月ほど前に週末で空いている日を確認し予約した。
初めて入る店内は、予想したよりも落ち着いた雰囲気だった。
オープンから今年で6年になるという。
男性店員がその日のオススメメニューを細かく説明してくれる。
このフレンドリーな店員の接客も人気の秘密のようだ。
その日のオススメメニューは黒板に書いてある。
まずは飲み物をオーダーする。1人1杯何か頼まなければならないらしい。
一番安いグラスワインを2つ注文した。
オーストラリア産の赤ワイン「ワイン・メン・オブ・ゴッサム シラーズ」(450円)。通販サイトで買うと1本1000円程度の安いワインだ。でも、私にはこんなワインで十分だ。
料理は店員さんのオススメに従って、まずは「五島産オイスターのムニエル」(450円)。
ソースはエスカルゴに使うニンニクとパセリの入った「エスカルゴバター」だ。これは名前から想像する通りの味。レモンを軽く絞っていただく。普通に美味しい。
続いても黒板のメニューから「豆たっぷりサラダリロワーズ」(900円)。
フランスのリール地方のサラダで薄切りのミモレットチーズが乗っている。様々な種類の豆が入っており、妻お気に入りの一品だ。
続いては、「和歌山産めかじきのミキュイ フレッシュラタトゥイユ」(900円)。
ミキュイとは、お魚を食材の中まで微妙に火を通す調理法。カルパッチョのようだが、ちょっと違う。ラタトゥイユ風のソースをかけていただく。個人的にはちょっと脂が強い気がした。
そして店員さんが絶対に食べて欲しいと言うのが「たけのこのコンフィ パルミジャーノ」(650円)。
パルミジャーノはイタリアチーズの王様である。半分に割ったたけのこにチーズを乗せて焼いたものらしい。
店員さんが皿に取り分けてくれる。
筍とチーズの取り合わせは初めての体験だが、やはり京都で食べた醤油味の方がうまかった。
そしてここからはお店の定番メニュー。
まずは「しろレバー」(300円)。このお店、ビストロなのに焼き鳥がある。
この「しろレバー」は絶品である。この日、一番美味しかったと言える。あまり居酒屋料理を食べない妻もこのレバーは美味しいと絶賛だった。
続いては「とりつくね」(250円)。これもいい。
肉質が柔らかく、卵でしっかり捏ねてあるのだろうか?
この店に来るなら、レバーとつくねは食べた方がいい。
そして最後に頼んだのが、この店の定番メニュー「ステーキフリット」(1300円)。
牛ハラミのステーキにマルシャン・ド・ヴァン・バターが乗っている。このバターは、エシャロットと赤ワインを煮詰めてバターと混ぜて作るのだそうだ。
このバターが炭火で焼いた肉に合う。美味しいのだけれど、妻が2切れほどしか食べなかったので流石にちょっと量が多かった。これを食べればお腹がいっぱいになること請け合いだ。
席が空くと、すぐに次のお客がやって来る。さすが人気店だ。
でも料理の質はどれも高く、これだけ食べて2人で5000円ほどというのはかなり安い。お気に入りの店の仲間入りは間違いない。
次は何を食べようか、今から楽しみな店である。
食べログ評価3.61、私に評価は3.80。
「ビストロ ハッチ」 電話:0422-27-1163 営業時間:平日17:00〜23:00 土日祝日16:00〜23:00 定休日:水曜 https://www.facebook.com/BistroHutch