七夕の昨日、老人ホームに入所中の義母に差し入れをし、一人暮らしの母を整形外科に連れて行った。
急に膝の痛みが出たという母を近所の整形外科に連れて行ったのは先月のこと。
あれから2度ほど通院し、痛みもだいぶ緩和したらしい。
今回は妻も病院に付き添って、診察が終わった後、母をランチに誘った。
選んだお店は旭川沿いに立つ古い倉庫を回収したカフェである。
「cafe moyau(カフェ・モヤウ)」
図書館で借りた『岡山・倉敷 すてきなカフェさんぽ』という本から妻が選んだお店だった。
お店に駐車場がないため、妻と母を近くで降ろして近くのコインパーキングに車を停めてから後を追いかけて店に向かう。
古い建物をおしゃれに改装したいかにも女性雑誌に登場しそうなお店である。
店内に入ると女性客ばかり。
メインフロアはすでに満席で、妻と母の姿はなかった。
「ツレが先に来ているはず」と伝えると、「こちらです」と言って別室に案内された。
途中、地下に下りる怪しげな階段がある。
2階にも見晴らしの良い席があるらしく、ちょっとしたテーマパークのようだ。
案内された部屋は、川に面した明るい部屋。
壁際に本がたくさん置いてあって、図書室のようだ。
窓際のカウンターに妻と母が無言で座っていた。
なんとこの部屋は、本を読みながら静かに過ごす場所らしく、原則会話禁止なんだという。
私も黙ってカウンターに座った。
目の前には旭川と川にかかる鶴見橋、その対岸は日本三名園の一つ「後楽園」という素晴らしい立地だ。
要するに、ごちゃごちゃおしゃべりをせずに、この眺めを堪能しゆったりとした時間を過ごせということだろう。
ランチメニューを眺める。
「日替りごはん」(1250円)、「ガパオ」(1100円)、「オムライス」(1200円)の3択。
ちょっと不思議な組み合わせだ。
3人とも「日替りごはん」を選択、プラス250円でミニドリンクを追加する。
メニューのほかに、もう一枚、紙が置かれていた。
丁寧な言葉で書かれているが、この部屋で過ごすためのルールがいろいろと書いてある。
まるでユースホステルにでも泊まりに来た気分、ちょっと面倒くさい。
おしゃべりを控えるように言われているため、真面目な妻は一言も喋らない。
普段はおしゃべりな母も黙っているので、私もほとんど話をせず川の流れをぼーっと眺める。
不思議な時間。
面白い店を選んだものだ。
ミニドリンクの「アイスティー」がまず運ばれてきた。
我が家で使っているのと同じグラス。
量は少ないが美味しい紅茶だ。
続いて、「日替りごはん」が静かに運ばれてきた。
『出汁を引いてつくるお味噌汁、雑穀ごはん、季節の野菜を使った小鉢3品、お漬物。やさしい味の1汁3菜定食です』
まさにメニューに書かれていた通り、女性雑誌でよく見るようなこじんまりとした定食である。
今日の献立はまず、「根菜と鶏のクリーム煮」と「茄子とししとうの揚げ浸し」・・・
「ごぼうのトマトそぼろ炒め」と「大根餅」・・・
「雑穀ごはん」と「お漬物」と「おかか」・・・
そして「お味噌汁」である。
どれも量は少ないが、味は結構しっかりしていて美味しかった。
「ご飯はおかわりできます」と言われたが、最近の私には十分満足できる量である。
途中で、「会話ができる席が空いたので移られますか?」と声をかけられ一旦は席を移りかけたのだが、その席が急な階段を登らないといけない2階席だとわかり、母の膝のことを考えて断念した。
私たちの代わりに同じ図書室でおしゃべりできずに我慢していた女性客2人が席を移り、私たちだけが図書室に残った。
そのタイミングで、店員さんが気を遣ってくれて「他のお客さんがいらっしゃらない間はお話ししていただいて結構です」と言った。
名勝・後楽園を望む女性好みのカフェ。
でも、私には店の雰囲気や食事の内容よりも、私語禁止というお店のルールだけが強烈に印象に残ったランチであった。
食べログ評価3.47、私の評価は3.50。
「cafe moyau」 電話:086-227-2872 営業時間:朝 9:00〜11:00 月〜土 11:30~18:00 日曜 11:30~16:00 定休日:不定休(主に木曜) https://www.instagram.com/cafe_moyau/
