🇯🇵岡山県/岡山市 2025年5月2日~4日
ゴールデンウィークを利用して、東京に住む弟夫婦と3人の子供、そしてその家族たち総勢9人が岡山に来た。
まだ幼い孫もいて、ホテル暮らしも気を使うため、私たちが暮らす古民家を弟家族に提供して、私たち夫婦はその間岡山駅近くのホテルで過ごすことにした。

選んだのは岡山駅の西口直結のシティーホテル「ANAクラウンプラザホテル岡山」である。
岡山市内のホテルとしては一番グレードの高い部類のホテルで、ゴールデンウィークということもあり、1泊3万円ほどと結構高くついた。

さすがに部屋はゆったりしていて、ベッドはキングサイズ。
お互いの睡眠を優先して近頃は夫婦別々に部屋をとることにしているため、この大きなベッドはいささかオーバースペックではある。

機能的なデスクにはカセットタイプのコーヒーマシーンが備え付けられていた。
とはいえ、特段パソコンを使う予定もないため、今回の宿泊には必要ない。

バスルームはタイル張りの3点ユニットバス。
浴槽の壁に小窓が切ってあり、外光がバスルームにまで届く構造になっている。

そして、北向きの部屋からは岡山駅西口周辺の街並みが見渡せる。
ごちゃごちゃとして決して美しい景色ではないけれど、中学から高校時代を過ごした運動公園のあたりが真正面に見え、それはそれで懐かしい。

部屋に荷物を置くと、妻と2人でホテルの最上階にある「スカイバー&ラウンジ 洊(せん)」に上がる。
宿泊客全員が対象かどうかは定かでないが、チェックインの際にフロントの人からラウンジで無料ドリンクをいただくことができると告げられたためだ。

妻はジュース、私は赤ワインをオーダーし、カウンターに用意されていた唐揚げとフライドポテトもいただく。
大きく切られたラウンジの窓からは岡山の街を取り囲む山々が眺められ、ちょっとした高級感が味わえる。

すると、ここで思わぬサプライズ。
大きなお皿に盛られたおつまみが運ばれてきた。
妻の前にはスイーツとフルーツの盛り合わせ、どうやら注文したドリンクに応じてサービスされるプレートが変わるらしい。

このラウンジは到着時だけでなく翌日も利用できるという。
お酒の提供は午後5時以降なので、2日目はアイスコーヒーをオーダーした。
するとやはりスイーツのセットが私の前にも置かれた。
このサービスも料金に含まれているとはいえ、やはり得した気分は味わえる。

こうしてリッチな気分でホテルでの休日が始まったのだが、1人3000円の朝食ビュッフェは付けなかった。
岡山駅近くにはたくさんの喫茶店があるため、気ままにカフェでモーニングでもと考えたのだ。

しかし、ゴールデンウィークは臨時休業というお店も多く、目星をつけていた喫茶店が閉まっていたため買ってきたサンドイッチやバナナをお部屋でいただくことに。
でも、ケチな妻にはこれでちょうどいいらしく、2日目はコンビニのおにぎりだけで朝ごはんを済ませた。

ランチは岡山駅西口にある昔ながらの商店街「奉還町」へ。
岡山の街は駅の東側に広がっているため、西口は今も開発が遅れ、歴史ある商店街は時が完全に止まったようだ。
でも、私はこんな寂れた商店街がなぜか好きで、妻は「初めてこの商店街を歩いた」と興味深げだった。

そんな寂れた商店街の中でも一際昭和の面影をそのまま留める大衆食堂「旭軒」に入ってみることにする。
「定食」「五目そば」と書かれた店の軒先ではお弁当も売られていた。

「海老フライ弁当」(1100円)に始まりカツカレー、天ぷら丼、ちらし寿司、さらに夏限定の冷やしそうめんまで、多種多様なお弁当が並んでいる。
この調子なら、メニューにないお弁当も注文すれば応じてもらえそうだ。

様々なお弁当の食材が並べられたショーケースの上には、なぜか「ふかしいも」(350円)と「さーたーあんだぎー」(90円)が。
なんとも不思議なお店である。

恐る恐る入り口の扉を開けると、中には昭和な空間が広がっていた。
厨房沿いにカウンター席、壁側には一列でテーブル席が並ぶ。

こちらが店内で食べられるメニュー。
要するに、お弁当で売られていたものがそのまま店内でも食べられるということらしい。

妻は「さばの塩焼き定食」(950円)。

私は「豚ヒレの一口カツ定食」(1050円)を注文する。
どちらもお弁当箱に入れられて提供され、少し濃いめの味噌汁が添えられていた。

ヒレカツはお弁当用にあらかじめ作り置きされたもののようで、正直少しがっかりな味だ。
ソースは真っ赤なケチャップ。
時が止まったような店で思わぬ美食に出会うという私の幻想は儚く消えた。

食後は駅の東口に回り、ゴールデンウィークの客でごった返すイオンでベッドパッドなどを購入した。
妻は「せっかくだから髪を切りたい」と駅周辺のヘアサロンに手当たり次第に電話したが、残念ながらどこも予約で一杯だった。
それでも、ホテルに2泊すると普段とは違う岡山の街を探索することができる。
私たちにとっては、ささやかな非日常を味わえたゴールデンウィークだった。