穏やかな三連休中日。ランチに出かけることにした。
妻の頭痛はしばらくおさまっていたのだが、ここにきてまた痛みが出そうな兆候があるらしい。「小麦はしばらくやめておこうと思う」と決意したようだ。頭痛と小麦の因果関係はさだかではない。
ということで、どうやら和食がいいかなと思い、以前から気になっていた和食屋さんに予約を入れてみた。時折前を通りがかるといつも満席状態で、一度のぞいてみたいと思っていたお店だ。
「菘」。「すずな」と読む。

末広通りをかなり東に行った街外れにある。のれんがアクセントになっている。

店内はカウンターを中心にゆったりと配置されている。
去年の2月にオープンしたという。ちょうど我が家が吉祥寺に越したのと同じ時期だ。何か縁を感じる。

注文したのは夫婦揃って「すずな御膳」(1350円)。

煮物(鶏と新玉ねぎ)

八寸(目鯛柚庵焼、里芋唐揚げ)

口取(玉子焼き佃煮、ゼンマイと蓮根)

小鉢(蕪お浸し)。そしてご飯と味噌汁はおかわり自由だ。
「すずな」とは「蕪」の昔の呼び名だということを初めて知った。そして「春の七草」の一つだ。
「すず、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」。
「すずしろ」は大根だということも今日初めて知った。59年間一度も関心を持ったことがなく、調べようと思ったことがなかったということだ。
そんなことも知らずに、春めいてきた日に偶然予約した「すずな」というお店で、「春の七草」についてささやかな知識を得た。偶然とはいえ、時宜を得た店選びとなった。
和食というのは強烈な個性がなく、どうも印象に残らないが、丁寧な仕事はわかる。いいお店だと思う。
食べログ評価3.53、私の評価は3.50。
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