(注意)この店はすでに閉店しています。
「お腹がヘン」と妻が言うので、お粥でも食べに行こうということになった。

「知味 竹爐山房」。チクロサンボウと読む。
1987年開業、井の頭通り沿いにある吉祥寺では有名な中華料理店だ。

最初にこの店に来た時、美味しいお粥があったことを思い出したのだ。
ただこのお店、2回目来た時はコースを注文し、あまり美味しくなかった。何を注文するかで印象が変わるのだ。

かなり急な階段を地下に降りていく。

中国風の装飾が階段を彩る。

階段を降りた扉の先には待合室とレジがある。
12時40分に店に着いたが、1組待っているお客さんがいた。
店内には空席もあるのだが店員がバタバタしていて、ずっと待合室で待たされる。待合席の椅子も3つしかないため立っているしかない。これはどうなんだ?

レジの脇には店主・山本豊氏が書いた「おかゆ」という本が売られていた。3024円と高い本だ。何かと薀蓄のお店のようだが、その前にこの中国的なサービスは改善した方がいい。

ようやく案内される。なかなか居心地のいいカウンター席だ。

店内も落ち着いた雰囲気。いかにも吉祥寺マダム御用達のお店だ。

メニューが立派だ。
コース料理もいろいろあるが、アラカルトも充実している。

最後のページにランチメニューがあり、こちらは値段も良心的だ。
お目当の「五穀豊穣粥」(1000円)もある。
と思った次の瞬間、「日曜日・祭日を除く」という文字が目に入った。なんと日曜日はランチメニューがないのだ。
コースを頼めば五穀豊穣粥が食べられるのだが、アラカルトメニューにはない。そのためにこの店を選んだのに・・・。「どうする?」と妻に尋ねると「せっかくなのでこの店で食べる」と言う。

結局、妻が注文したのは「エビ入りタン麺」(1200円)。

塩味のあっさりしたスープだ。まあ、普通かなという感じ。

私が注文したのは「ハムユイ(発酵魚)のチャーハン」(1400円)。
「ハムユイ」という言葉に惹かれた。ネットで調べると中国では「咸魚」と書き、香港、中国沿岸、台湾でよく食べられる発酵させた干し魚だという。

『魚を塩漬けにして、半発酵させてから、天日干しで、乾燥させて作られる。日本のくさやほどではないにしろ、加熱前に匂いを嗅ぐと、ひっくり返りそうな悪臭。それが加熱により、臭みが消え、旨味が引き出される』のだそうだ。

タイ料理に「カオパット・プラーケム」という塩漬けサワラを使ったチャーハンがあり、私はそれが好きだった。それに似たチャーハンかもと思い注文したのだが、ちょっと違っていた。魚の形がほとんどない。プラーケムに比べて塩辛さも控えめだ。
ただ食べ進めると、独特の塩味があり美味しいチャーハンではある。

妻と交換しながらチャーハンとタン麺を食べた。タン麺のスープ、後味は悪くなかった。

気楽に食べるなら、やはりランチメニューがある土曜日のお昼と覚えておこう。
食べログ評価3.73、私の評価は3.20。

持ち帰り用の月餅を一つ買って帰る。蓮の実入りの月餅1個450円だ。
家で4つに切り、福建省で買ったミカンのお茶と一緒に食べた。
甘さ控えめ、餡も滑らかでこちらはとても美味しかった。
やはり何を食べるかによって、店の印象は大きく変わるのだ。
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