久々の展示会に帰り、無性に蕎麦が食べたくなった。
午後3時ということで営業している蕎麦屋があまりない中、ネットで見つけた店に向かった。
有楽町の交通会館の地下。
昭和レトロな老舗店が多い私のお気に入りの場所だ。
目指すお店は「つけ蕎麦 恵比寿初代」。
去年4月にオープンしたばかりということで、今風なモダンな作りだ。
暖簾をくぐると、厨房を取り巻くカウンター席だけのカジュアルな作り。
午後3時だというのに、お客さんで半分以上の席は埋まり、なかなかの人気店らしい。
食券を購入してカウンターに座ると、目の前に立派なワサビが置いてあった。
連日の猛暑日、こういう日はワサビの効いた冷たい蕎麦をツルツルっと思ったのだが・・・。
私が注文したのは「鴨きざみつけそば切り」(830円)。
普通のせいろがよかったのだが、どれも凝ったネーミングのお蕎麦ばかりでよくわからないままこれを選んだ。
そばは、艶やかで美しい。
しかし・・・
つけ汁が、熱い。
「そうか、鴨せいろ的な奴か」と思った時にはもう遅い。
しかも、味が濃い。
熱いそばをすすりながら、丼の中をまさぐると、底の方に沈んだ鴨を発見した。
これが「鴨きざみ」という意味なのか、と納得する。
刻んだ鴨はそれなりの数が沈んでいたが、これなら普通の鴨せいろの方が私は好きだ。
正直、この日食べたかった蕎麦ではなかった。
涼しくなればもう少し美味しく感じたかもしれないが、やはり夏はオーソドックスなせいろが食べたい。
どうも私には今風の小洒落た店より老舗の方が合っている気がする。
食べログ評価3.44、私の評価は3.00。
「つけ蕎麦 恵比寿初代」 電話:03-5223-5055(予約不可) 営業時間:[月~金]11:00~20:00 [土・祝]11:00~18:30 定休日:日曜 http://shodai-food.com/