去年から続けてきた「新型コロナウィルスに苦しむ吉祥寺の飲食店を応援するテイクアウトランチ」で、一番テイクアウトが難しかったのがお蕎麦だった気がする。
感染状況が収まったら、真っ先に蕎麦を食べに行こうと思っていた。

そして東京都が「警戒レベル1」に下がった今日、その願いがついに実現した。
健康診断の帰りに妻と立ち寄ったのが、吉祥寺駅南口駅前にある名店「手打そば処 ほさか」である。
古い階段を下りていくと・・・

暗い廊下のちょっと怪しい雰囲気の中で、「ほさか」はひっそりと営業していた。
健康診断のため朝ごはんを抜いているので、11時の開店直後にお邪魔した。

入り口を入ると、目の前で蕎麦を手打ちしている様子を眺められるようになっているが、その前に体温チェックのモニターと消毒液が置かれていた。
通常営業に戻るために、どこの店もできるだけのコロナ対策を行っている。

私たちが一番乗りだったが、すぐにお客さんが入り始めた。
昼からお酒を注文するお客さんも多い。

さて、何を頼もうか?
健康診断の帰りに「ほさか」に行くことを妻と決めた日には寒かったので温かいお蕎麦を食べるつもりだったが、今日は打って変わって暖かくなった。
こんな日にはやはり冷たいお蕎麦が食べたくなる。

「ほさか」の名物といえば「五色そば」。
定番の「せいろ」と「田舎」に加えて、日替わりの「変わりそば」を加えて5色の蕎麦が食べられるのだ。
でも私は別のものを注文した。

「鴨汁」(1150円)である。
温かい汁に冷たい蕎麦、これが今日の気分だった。

蕎麦は、細い「せいろ」か太い「田舎」を選べるが、私はいつも「せいろ」を頼む。
旨い蕎麦を食べるのは、本当に久しぶりである。

甘辛い「鴨汁」には鴨肉がしっかり入っている。
文句のつけようのない美味しい「鴨汁」である。

さらに、妻が注文した「野菜天ぷら」(660円)を二人で分ける。
この天ぷらがまた、実にカラッと揚がっていて最高に美味い。

やっぱり、リアル店舗は最高だ。
ただ、今日メニューを見ながら気づいたことがあった。

「ほさかのお持ち帰り商品一覧」と書かれたページがあったのだ。
お店の女性に、「こんなの前からあった?」と聞くと、「ありましたよ」とあっさり答えられた。
「手打ち生そば」は、家に持ち帰って自分で茹でるタイプ。
そして、持ち帰れそうなおつまみを集めてこのページを作ったようだった。
「野菜天ぷら」もお持ち帰りは可能なようだが、家に持って帰る間にこのシャキシャキ感は台無しになるに違いない。

吉祥寺の蕎麦の名店「ほさか」。
美味しいお蕎麦を食べていると、コロナ前の日常が戻ったような気分が味わえる。
食べログ評価3.60、私の評価は4.00。
「手打そば処 ほさか」 電話:0422-48-2118 営業時間:11:00~20:30 定休日:月曜 https://teuchihosaka.jimdofree.com/
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