<吉祥寺残日録>旅行中のビッグニュース!15年ぶりの自公過半数割れと念願のワールドチャンピオンを手にした大谷翔平 #241106

バルカン半島の旅から4日に帰国した。

2週間ぶりの吉祥寺は一段と人で溢れかえっていた。

すっかり忘れていたが、4日は月曜日だけど振替休日で日本は三連休だった。

今回の旅行中、私はほとんどニュースを見なかった。

大谷翔平の出場するワールドシリーズの結果を知りたくなかったために、あえてネットニュースを見ないようにしていたためである。

唯一の例外は唯一の例外は10月27日に行われた衆議院の総選挙。

この結果だけは確認したいと思いドゥブロブニクのホテルでチェックした。

自民党の裏金問題に対する国民の怒りは私の予想を超えて大きく、与党である自民公明合わせても過半数には届かず、15年ぶりの過半数割れとなった。

今回、石破自民党の執行部は裏金を受け取っていた議員に対して比例との重複立候補を認めず、一部の議員については公認しない措置をとったが、この非公認候補者の支部に対しても2000万円が支給されていたことが選挙直前に発覚し、これが致命傷とになったらしい。

こうして、自民党は改選前に比べて50以上議席を減らす大敗、比例との重複を認められなかった裏金議員の多くが落選した。

連立与党の公明党も煽りを受ける形で惨敗し、就任したばかりの石井代表も落選してしまった。

代わって大きく大きく議席を伸ばしたのは立憲民主党と国民民主党。

過去数回の選挙で順調に議席を増やしてきた日本維新の会の躍進は止まった。

まあ予想通りの傾向ではあるが、予想した以上の振れ幅となり、今後の焦点は首班指名をめぐる自民党と立憲民主党との間での多数派工作、そして自民党内の主導権争いに移る。

しかしいずれにせよ、今回の選挙により過去10年以上続いてきた「安倍政治」は完全に終焉を迎えることになった。

一方、私が帰国して真っ先にやったことは、妻に頼んで録画してもらったワールドシリーズを初戦から見ることだった。

ドジャース vs ヤンキースというメジャーリーグを代表する東西の人気チームが激突する今年のワールドシリーズは見どころが満載、全米の注目度も高く、私の関心も極めて高い。

10月25日に行われた初戦は劇的な試合だった。

両チームのエースの投げ合いで緊迫した投手戦となった第1戦は2−2の同点で延長に突入、10回表にヤンキースが1点を挙げリードを奪うが、その裏ドジャースは3番フリーマンが満塁ホームランを放ち劇的な逆転サヨナラ。

見守っていた私も思わず興奮する。

第2戦は山本由伸が6回1/3を1安打1失点の好投を見せドジャースが連勝。

山本は松坂大輔以来ワールドシリーズでの日本人2人目の勝利投手となった。

舞台をニューヨーク移した第3戦もドジャースが4−2で制し3連勝を果たした。

注目の大谷翔平は第2戦でアクシデントに見舞われた。

四球で出塁した7回に二塁への盗塁を試みた際、左肩付近を負傷してしまったのだ。

スライディングした際に左手を地面についた時に左肩を亜脱臼してしまったらしい。

大谷は苦悩の顔を浮かべトレーナーに支えられながらベンチに下がる。

第3戦以降の出場を危ぶまれた大谷だが、左腕を胸に押し当てる格好で強行出場した。

スイングはできるものの、走ると痛みが走るため、塁に出ると左手でユニフォームの襟をつかみなんとかプレーを続けた。

そのため、ワールドシリーズで大谷は期待されたほどの活躍はできなかったが、ライバルのジャッジも不振を極め、ヤンキースがまさかの3連敗を喫するとニューヨークのメディアから厳しい批判を浴びた。

ドジャースがメジャー制覇に王手をかけて迎えた第4戦。

大谷は負傷を抱えながら負傷を抱えながら3試合ぶりにヒットを放つ。

しかし後がないヤンキース打線がこの日は爆発して4−11でドジャースの優勝はお預けとなった。

そして第5戦。

初回ジャッジに待望のホームランが飛び出すなど序盤でヤンキースが5点をリードしたものの、ドジャースは5回相手のミスにつけ込んで一気に同点に追いつく。

再びヤンキースが突き放すが、8回に2本の犠牲フライでドジャースが逆転すると、最後は先発要員のビューラーを注ぎ込んで7−6で執念で勝利を掴んだ。

ワールドシリーズでは、先に3連勝したチームが逆転された例はなく、今回もジンクス通り4勝1敗でドジャースが4年ぶり8度目となるメジャー制覇を成し遂げた。

シリーズMVPには、初戦から第4戦まで毎試合ホームランを打ったフリーマンが選ばれた。

フリーマンはブレーブス時代にワールドシリーズに出場した際にも最後の2試合でホームランを放っており、今回と合わせたワールドシリーズでの6試合連続ホームランは長いメジャーの歴史でも新記録だという。

大谷が活躍できなくても勝てるドジャースの底力。

これこそが大谷翔平がドジャース移籍を決めた最大の理由であり、移籍1年目でのメジャー制覇は彼の目に狂いがなかったことを証明した。

考えてみれば、今年の大谷翔平には様々なことが起こった。

シーズン前の肘の手術に始まり、真美子さんとの結婚と愛犬デコピンの公表、3月には日本をWBC優勝に導き、ドジャースの一員として初めてのシーズンが始まると同時に渡米後常に行動を共にしてきた水原通訳の賭博スキャンダルが起きた。

こうした厳しい環境の中で始まった今シーズン、打者に専念した大谷はベッツ、フリーマンと共に「MVPトリオ」を結成しチームの勝利にどこまでもこだわる。

その結果が、50ホームラン、50盗塁という前人未到の「50−50」達成と本塁打王、打点王の二冠、打率でもリーグ2位となり三冠王まであと一歩に迫った。

悲願のプレーオフ進出を果たし、夢だったワールドチャンピオンとなった大谷翔平。

まさに漫画の世界、できすぎの1年だった。

地元ロサンゼルスに戻っての優勝パレードが終わると、大谷はすぐに痛めた左肩の手術に臨んだ。

もうその視線は来年の連覇に向けられている。

来年には投手大谷の復活も期待され、誰も考えたことのないホームラン王とサイ・ヤング賞のW受賞という奇跡に挑戦することになる。

旅先で意図的に試合結果を見ないようにして、録画とはいえ新鮮な気持ちでドジャースの制覇を見届けられて本当に良かった。

また来年を楽しみに待ちたいと思う。

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