ポケモンGO

今月に入って俄にニュースになった「ポケモンGO」。任天堂とアメリカの企業が開発したARを使った新しいタイプのスマホゲームだ。

まずアメリカで運用が始まり、多くの人がスマホを手に街に出てポケモンを探す異様な光景が日本でもニュースとなった。従来のゲームと違い、部屋ではなく街で歩きながら行うというのが新しい。

任天堂を始め関連企業の株価は急上昇、「ポケモノミクス」という言葉も生まれた。歩きスマホによる事故や不法侵入のトラブルも発生し、日本解禁を前に政府も注意を呼びかけたほどだ。車の運転中にポケモンGOをやっていて追突事故を起こす瞬間が映像に撮られ、全世界を駆け巡った。

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そしてきのう、話題のポケモンGOがついに日本で解禁された。当然のことながらテレビのニュースでも大きく取り上げられ、駅などでは警察官が注意のビラを配った。

帰宅すると三男がいたので、「もうやった?」と聞くと、当然のように「やった」と答えた。
「面白い?」と問うと「面白いよ」というので、一応私も試してみるかと思い、アプリをダウンロードする。ところが、サーバーがパンクしているらしく固まってしまった。
そして今朝、再びトライする。スムーズにダウンロードができ、生年月日や氏名、ネームの登録などをし、自らのアバターを設定する。そしていよいよプレー開始だ。

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部屋の中でまず試してみる。ソファーに座って一歩も歩かないのに何匹かポケモンをゲットできた。

最初にGPSで現在位置の地図が現れる。近くにポケモンがいるとバイブで知らせてくれる。なぜか私は井の頭公園の中にいることになっていて、近くにヒトカゲがいる。ヒトカゲをタップ。するとAR画面に切り替わり、部屋の中にヒトカゲが現れた。ヒトカゲを画面の中央に置いてボールを指ではじく。ヒトカゲに命中し最初の獲物をゲットした。

息子が、私のGPSがおかしいとクレームをいう。私は部屋にいるにもかかわらず、私のアバターは井の頭公園におり、しかも勝手に歩き回っている。そのため、何もしないでも次々に獲物を見つけてくれる。確かに息子のアバターはじっとしていて動かない。

「年齢でハンディがあるんじゃない」と適当なことを言うと「そんなはずはない」と反論してきた。

三男は正しくポケモン世代。物心がついた頃、まさにポケモンブームで、ポケモンカードを使ってカタカナを覚えた。ヒトカゲのおもちゃも大好きだった。それだけにポケモンに何の郷愁もない私がたやすくポケモンをゲットするのが許せないのかもしれない。

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井の頭公園のジョギングに出たついでに外でも試す。明らかにポケモンを探していると思われる人たちが目につく。まだ朝なのに10人以上は間違いなくポケモンを探していた。そしてその数は時間とともにどんどん増えて、公園にいる人の半数がポケモンGOをしているといった異常な光景が出現したのである。

ブームはいつまで続くのだろうか。このゲームを地域おこしや店の集客に使おうという動きが活発化すると予想されている。事実、ポケモンGOとの連携を発表したマクドナルドの株価が異常な人気を集め、いろいろな不祥事が続き低迷していたマクドナルドの株価が何十年ぶりかの高値をつけたというニュースも流れた。

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平和と言うか、軽薄というか。それでも戦争するよりはずっといい。

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