5月に入って再び岡山に来ている。
到着した1日は夕方までずっと雨が降り続き、予定していた畑仕事はできなかった。

それでも、わずか10日ほど留守にしている間に、庭には伯母が残していった花たちが咲いていた。
これはアヤメの一種で、アプリで調べると「ムラサキイリス」と表示された。
「ジャーマンアイリス」とか「ドイツアヤメ」という名前の方が一般的かもしれない。

こちらはグラジオラスの仲間で「グラジオラス・コムニス」という品種らしい。
一般的なグラジオラスに比べると花が小さいが、仏壇に供えるにはちょうどいい大きさだ。

そしてこちらは「シラン」。
この白い花のシランの他に紫色の花を咲かせるシランも咲いていた。
これらの花を摘みとって、一人暮らしの母に届ける。
私の母は昔からこのシランの花が好きだと言っていた。

4月に花を咲かせていた「ジューンベリー」は、いつの間にか小さな実らしきものがたくさんついている。
これがやがてベリーになるのだろうか?

裏庭に回ってみると、ニンニクの花芽が伸び始めていた。
地下にあるニンニクの成長を促すために、伸びた花芽は摘みとって花が咲かないようにするのが鉄則だ。
その代わり、ニンニクの花芽は食べられるため、さっそく豚肉と炒めてこの日の晩ごはんのおかずとなった。

この白い花はパクチーだ。
本当は花が咲く前にパクチーを食べてしまった方がいいのだろうが、私も妻もパクチーの花が好きで、一部の株は花が咲くまで放置してある。
ただ花を鑑賞した後は、タイ風のお粥となって今朝の食卓に登場した。

小雨が降り続ける中で、畑の様子が気になって、傘をさしてひと回り観察して回った。
ジャガイモが予想以上に大きくなっていた。
10日前にはまだ小さくて、芽かきをするのも憚られて多めに芽を残した結果、ちょっと葉が混み合いすぎたようだ。

桃の畑にも行ってみた。
先月までここで焼却作業を行っていたのが信じられないくらい雑草が伸びてきている。
わずか半月の間に植物たちにスイッチが入って、ものすごいスピードで成長を始めているのだ。

桃の実が小さいながらもいくつかでき始めている。
今年は桃を食い荒らすカメムシがかつてない勢いで大量発生しているというニュースを今日目にしたばかりだ。
こまめに見回って、カメムシを発見したら駆除しなければあっという間に小さな桃に穴をあけて中を食われてしまう。
今年も早く袋掛けをやってしまおう。

母へのお土産として、「葉タマネギ」を3個収穫した。
通常のタマネギは葉が倒れた頃に収穫するのだが、まだ葉が青々としてピンと立っていても、茎の下の部分が膨らんでいれば「葉タマネギ」として食べられることを今年学んだ。
要するに、新タマネギと葉ネギが合体したようなものである。

ダイコンもタネが順調に発芽したようで、混み合っている部分を間引きした。
小さいながらもそれなりにダイコンの格好はしていて、葉は大根めしに、根の部分はそのまま塩をつけていただいた。
ダイコン特有の辛味がしっかりあって、これがなかなか美味しい。
普段スーパーでは売っていない食材が自分で野菜を育てていると実は美味いと発見することがいろいろあって面白い。

そして一夜明けた今日、雨も上がり青空が広がった。
畑もいい感じでたっぷり水を含んでいるので、こういう日は何かを植えるのにちょうどいいのではないかと考えた。
選んだのは生姜。
昨日ホームセンターでタイ産の生姜の種を買ってきた。
土佐の国産生姜も売られていたのだが、乾燥している方がいいと妻が言うのでタイ産になった。

生姜というのは不思議な形をしているものだ。
これを芽がそれぞれ2〜3個ずつになるようにカットし、切断面が乾燥するよう、草木灰をまぶしてから植えるのである。
こうしたやり方はジャガイモの植え付けに似ている。

先月用意していた畝の中央に溝を掘り、カットした生姜を30センチ間隔で溝の中に置いていく。
その際、芽が上を向くように並べるのがポイントらしい。

あとは、掘り上げた土で溝を埋め、生姜を隠していく。
簡単な土づくりは行っているものの、特別に肥料などは施さないでやってみる。
果たして発芽してくれるのか?
順調にいけば6月には芽が出て、夏には「葉ショウガ」、秋には「根ショウガ」が収穫できると解説本には書いてある。

生姜を土に埋めた後、雑草除けのために黒マルチを張る。
今年初めて耕した畑。
水捌けが悪く、雨上がりにはぬかるむような畑で果たして生姜は育つのか?
先月お隣の畝に植えた里芋は未だに発芽せず、いたずらに雑草だけが芽吹いている。
生姜も同じ運命を辿るのか?
それとも、里芋も忘れた頃に芽を出してくれるのだろうか?
いずれにせよ、初めて育てる作物は先が見えない分、興味は尽きない。