昨日、岡山から吉祥寺に戻ってきた。
今日は朝から雨が降っている。

今月およそ3週間にわたり岡山に滞在したのは、畑仕事が忙しかったせいでもあるが、吉祥寺のマンションでキッチンのリフォーム工事をお願いしていたというのが主な理由だ。
築50年を超えた老朽マンション。
大地震が来ればどうなるかわかったものではないが、やはり吉祥寺は便利で離れがたく、流し台が壊れてきたキッチンを取り替える工事を決断した。
このマンションを中古で買い求めた時から付いているシステムキッチンは「ナショナル」製。
扉などはまだそれほど汚くはなっていないが、食洗機は最初から壊れていて、水回りもかなり傷んできていた。

6月8日から工事が始まり、昨日27日の引き渡しまで、私たちはマンションを留守にして、すべてリフォーム会社にお任せした。
この写真もその担当者の方からいただいたものだ。
ベッドやテレビなど家財道具は自分たちで全部部屋の反対側に寄せておいたが、埃が被らないように職人さんが養生をしてくれたようである。

古いキッチンを取り外してみるとご覧のような状態。
私が購入する前に何回かリフォームが行われ、壁の上に壁を張っているため、剥がしてみるまでは内部の状態はわからなかった。
結果的に工事に支障が出るような重大な問題は見つからなかったものの、前の工事が杜撰なところもいくつかあったらしい。

たとえば、換気扇のダクト。
穴に無理やり通していたため、つぶれていて排気が充分にできなかったようだ。
妻はさほど気にはなっていなかったようだが、大量に煙の出る料理を作ったら部屋に煙が充満したかもしれない。

キッチンを取り外した跡は、天井、床、壁にそれぞれ新たなボードを張り、そのうえで新しいシステムキッチンを設置してくれたようである。
ダクトや水回りの配管、さらに電気の配線も全部交換した。
ただし、共用部の配管は勝手に触れないため、所詮は対処療法、根本的な配管工事は大規模修繕を待つしかない。

こうして基礎工事が終わったスペースに、リクシル製のシステムキッチンが運び込まれた。
サイズ的にエレベーターに乗らない部材は職人さんが非常階段を使って人力で運んでくれたらしい。
キッチンの壁にはタイル柄のキッチンパネル、床にはフロアタイルを敷いてもらった。
どちらもショールームで私たちが選んだものだ。

ただ、ここで問題が起きた。
古い床が凸凹に歪んでいるため、システムキッチンの下に大きな隙間ができてしまうのだ。
これは予め予想されたことだった。
前のリフォーム業者が行った床の工事がいい加減で、我が家の床は歩いていると感じるほどに歪んでいて、敏感な妻などはその歪みで時々気持ちが悪くなるほどだったからだ。

それでも、そこはさすがにプロ。
引き渡しの時には、キッチンと床の隙間はうまく埋められて全く気にならない仕上がりになっていた。
これまでの人生で、何度か家の修理を行なってきて分かったことは、いい職人さんと悪い職人さんで仕上がりが全然違うということだ。
これまで東京ではなかなかいい職人さんに出会わなかったが、今回お願いした「オノヤ」の職人さんは悪くないと思う。

こうして我が家のキッチンは見違えるように広く明るくなった。
以前あった天井からの張り出しや意味不明の仕切り板、さらに使わないガス栓も取り除いてもらいスッキリした。
新たにカウンターを設置したことで、これまでごちゃごちゃ見えていた台所の雑物が隠れて、ますますスッキリした印象だ。
冷蔵庫の位置をずらしてキッチンを広げたので、作業スペースもゆったりになったので、二人で一緒に料理することも可能になった。

古いキッチンに付いていた食洗機やオーブンは無くし、その分収納を増やしてもらったおかげで、台所から離れた戸棚にしまっていた食器類のほとんどがキッチンに収納できるようになった。
思い通りのキッチンが完成したことで妻はもう大満足。
昨夜は珍しく興奮して、なかなか眠くならなくなったらしい。
台所は妻にとっては極めて重要な場所。
古い家はどうしてもあちらこちらガタがきてフルリフォームしたくなってしまうが、二人暮らしにとって本当に重要な場所を見極めて、そこから少しずつ手を加えていくというのは、経済的にも夫婦の会話的にも最善ではないのか。
そんなことを、今回のキッチンリフォームを通して感じた。