妻が観たいというので「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」という映画を観にいった。

場所は恵比寿ガーデンプレイス。久しぶりにやって来た。

昔、赤ん坊を連れていて入店拒否された高級フランス料理店「ジュエル・ロビュッション」のすぐ近くに「恵比寿ガーデンシネマ」がある。

ユナイテッド・シネマ系の映画館だが、さすが場所柄で、内装がとてもお洒落。

往年の映画スターの白黒写真が壁を飾り、いかにもマダム御用達の映画館といった風情だ。
さて、映画は92歳で永眠したアメリカの絵本作家ターシャ・テューダーを取材したドキュメンタリーだ。
彼女の物語は、本や雑誌、テレビ番組でも何となく知っている。綺麗な庭に囲まれて暮らすちょっと哲学的なおばあさん、そんな印象だ。なので妻が観たいと言った時、私も一緒に観てみようと思ったのだ。だから、詳しい情報を持たずに映画を観たのだ。
外国の映画だと思っていた。全編英語だったからだ。日本語の字幕がつけられていた。
ところが、映画が終わり、エンドロールが流れたところで、これは日本人が作った映画だということを知った。
全編英語だったのは、ナレーションがなかったからだ。ターシャとその家族たちの言葉と美しい庭の映像で綴られた映画なのだ。
角川映画とテレコムスタッフ。
以前NHKで放送されたターシャ関連の番組を制作したスタッフたちが、この映画を作った。
テレコムスタッフの女性プロデューサー、鈴木ゆかりさんは「猫のしっぽ カエルの手」という京都大原に住むベニシアさんというイギリス人女性を描いた番組も手がけていることを知った。NHKで放送がスタートした頃、私たち夫婦が大好きだった番組だ。
自然と共に生きる。自分の手で必要なものを作り出す。ゆっくりと時間が流れる生活。
そんなスローライフの哲学が一貫して彼女たちが作る番組には流れている。
タイトルの<静かな水>とは、「静かな水のように穏やかであること。周りに流されず自分の速さで進むこと」という、ターシャの言葉からとられている、そうだ。
ターシャによると、アメリカが一番良かった時代は1830年代だったと言う。彼女のライフスタイルのお手本は19世紀なのだ。
Yahooの評価4.06、私の評価は3.70。

映画館を出ると、真っ青な空の下で新緑が輝いていた。

道端に可愛い花が咲いていた。
そんなちょっとしたことに喜びを感じて生きる。
ターシャのメッセージはこれから迎える老後の糧となりそうだ。
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