2年に一度行われている井の頭公園のかいぼり。

池の底が見えてきた。今日と明日の2日間、「井の頭かいぼり祭」だそうだ。
私が作業に気づいたのはお正月。久しぶりに公園を走った時だ。

池の周囲にフェンスが設けられ、池の南東端の神田川への出口には何本ものホースが張り巡らされていた。
今年もかいぼりが始まったのか、と思った。実際には昨年の年末から始まっていたようだ。

翌日改めて見に行くと、池のボートはすべて撤去されていた。

春は花見で賑わう池の南側には資材置き場ができていて、「池の排水」と書かれた看板が立っている。3月23日までかいぼりは続くようだ。

井の頭池の南東端には取水口が設けられ・・・

ホースで神田川の出口へと水をくみ出していく。

普段はちょろちょろとしか流れていない神田川の流れが、いつになく流量を増していた。

パッと見にはわからないが、所々浅瀬が水面に顔を出していて、少しずつ水が抜けていることが確認できる。

「井の頭かいぼり祭」を告知するポスター。
『井の頭恩賜公園開演100周年を迎えた今年度、井の頭池の生態系の回復をめざして、12月から3月にかけて3回目のかいぼり(かいぼり29)を行います。』
大勢のボランティアが池に入って在来種を救出するなどのイベントをやるという。2年前、私たちが吉祥寺に引っ越した時もちょうどかいぼり祭をやっていた。あれから2年がたったのだ。

そして1月10日・・・

1月12日・・・

そして今日1月13日のかいぼり祭を迎えた。
水はまだ完全に抜けてはいないが、底が現れた部分では多くの人がバケツを持って池に入った。

何やら楽しそうだ。

最近、テレビ東京で「池の水ぜんぶ抜く」という番組が人気で今年の新春スペシャルも13.5%の高視聴率を記録した。この番組では各地の池の水を抜いているが、どこもすごい量のヘドロがたまっている。

それに比べて2年に一回かいぼりをしている井の頭池には、さほどのヘドロ地獄は見られないようだ。日頃から池を管理している「かいぼり隊」の皆さんの努力の賜物だろう。

いい環境を保つことは、人が気持ちよく暮らすために何よりも大切なことだと思う。太古の昔から自然と共に生きてきた日本人が、そうした原点に立ち返ってきたことは本当に素晴らしいことである。
<追加>
1月14日、井の頭公園に行って「かいぼり」を間近に見てきた。

七井橋の上に立つと、思った以上に水が抜けていた。
反対側もご覧の通り。

橋の上には私たちと同じように水の抜けた池を見下ろす人たちが・・・

嫌な臭いもまったくしない。

定期的に世話をしていると自然は蘇ってくるのだ。

弁天池の方はまだ少し水が残っている。でも水を抜く作業が続けられているので程なくここも水の底が水面から顔を出す予定だ。

でも水深が浅くなると、池の水が思ったよりきれいなことがよくわかる。水の底が透き通って見えている。去年の夏あんなにアオコが発生していたのに水そのものはきれいなままなのだ。
もともと井の頭池の底からは湧き水が大量に湧き出しているという。本来きれいな水なのだ。

井の頭弁財天を望むこの橋も、近く老朽化のため架け替えとなるらしい。
井の頭公園の環境を守る取り組みは続いている。