デジタルアート

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仕事の関係で、今週デジタルアートのイベントを2つ見て来た。

一つは長崎。長崎市内から少し離れた伊王島という島で開かれている「アイランド・ルミナ」というイベントだ。

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イベントは日没後、夜の7時半から始まる。

参加者は、海辺のリゾートホテルの駐車場に集合し、バスで会場にピストン輸送される。バスは山道をどんどん登って、特設の駐車場に到着する。

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駐車場にはキッチンカーを使ったカフェやお土産を売るコンテナハウスが設置されている。

入場料は大人2400円。結構、強気だ。

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森への入り口には、ランプが吊るされ、焚き火がたかれる。

参加者たちは、記念写真を撮ってもらいながら、入場の順番を待つ。野外イベントにしては、ライトや音響が凝っている。遠くから何やら不気味な鳴き声も聞こえ、まるでジュラシックパークにやって来た興奮を覚える。

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この森を舞台とするイベントは、カナダの世界的なデジタルアート集団「モーメント・ファクトリー」によるものだ。

自然の林道を様々な照明によってファンタジー空間に変える。途中にはプロジェクションマッピングやインタラクティブな仕掛けを散りばめ、ロールプレイングゲームのような世界を演出している。

残念ながら、暗すぎて写真にはうまく映らない。

 

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このイベントのユニークなのは、自然の中で行われるため、階段を降りていくといきなり本物の海に出たりすることだ。これは室内では決してできない体験だ。

そして海岸の岩に巨大なドラゴンが映し出される。リアルとフィクションが交差する不思議なイベントである。

一周するのに40〜50分かかった。山道を登ったり降ったり、思いの外体力がいる。

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参加者は家族連れが多かったが、子供たちの手には光るアイテムが握られていた。今の子供たちにとって暗い夜道を歩くこと自体が新鮮なドキドキ体験なのだろう。

長崎のしかもこんな島に本当に客が来るのだろうかと疑っていたのだが、どうしてどうして、10分おきにやって来るバスはほとんど満員。平日の夜だというのに、一晩で700〜800人は体験したのではないだろうか。

イベントそのものよりも、デジタルアートの集客力に改めて驚かされた。

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もう一つのデジタルアートイベントは、新豊洲の特設会場で開かれている「チームラボ・プラネッツ東京」。

今年7月にオープンしたばかりで、2020年までのロングランが予定されている。

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デジタルアートイベントの会場としては破格の巨大施設が、ゆりかもめ新豊洲駅の真ん前に建設された。

チームラボのイベントはこれまでいくつか見て来たが、ついに遊園地に対抗するレベルに達したようだ。

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入場チケットは時間指定の事前予約制で、大人3200円。

それでも人気で炎天下の行列も覚悟しなければならないらしい。

私は平日の午前11時半でチケットを購入したが、さして待つこともなく定時に入場することができた。

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入場するといきなり多数のロッカーが並んでいる。

参加者はまずここで靴を脱ぎ裸足になる。さらに、ズボンを膝までまくり上げるよう促される。どうやら濡れるらしい。

鏡の床もあるそうで、スカートの女性は無料で用意されているショートパンツに履き替えることを推奨される。一体、何が始まるのだ?

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裸足で暗い廊下を進む。

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すぐに裸足の理由がわかった。

階段の上に滝があり、水の流れる階段を上がる仕掛けだ。

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次のゾーンは、ふわふわクッションの床だ。

普通に歩くことがままならないほど柔らかい床で、多くの人がこの床の上に座り込みまったりしている。

ここは単なるデジタルアートスペースではなく、五感を使って楽しむようにできている。

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続くゾーンは、チームラボお得意のLEDの森。

LEDを連ねた紐を無数に垂らし、それを連動させて光る空間を演出する。おまけに壁も床も天井もすべて鏡という念の入れようで、映画「燃えよドラゴン」の鏡の間のような錯覚も加わる。

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狭い空間に無限の広がりをもたらす上手い演出だ。

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そしてまた水のゾーン。今度は水面にプロジェクションマッピングで錦鯉を泳がせる。

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これは今まで私が体験したことのない演出。暑い夏にはやはり水は効果的だ。

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続いてもチームラボの定番、光るボールのコーナー。

子供たちは大はしゃぎ。外国人の子供も興奮している。どの部屋もガラス張りで、以前に比べボールの量が増えている。ボールで満たされた空間を抜け穴を探して通り抜けるという感じだ。

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そして最後の部屋は、プラネタリウム。

天空から色とりどりの花びらが降り注いでくる。その動きを見ていると、自分のいる床がグルグルと回っているように錯覚する。まるで円盤に乗っているようだ。

隣の子供たちは大喜びだが、そのお母さんたちは「気持ち悪い」と根を上げている。

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何の理屈もない。何の物語もない。

ただただ空から花が降ってきて、世界がグルグル回っている。まるで幻覚を楽しむトランスの世界だ。

でも、今はこうしたイベントが大人気。インスタ映えという意味では、やはり日本発のチームラボの方が優れている。

チームラボは、すぐ近くの青海でも別の人気イベントを仕掛けている。夏休みはすでにチケット完売。9月になったら、また見に行ってみよう。

新しい映像の世界、私の仕事でも避けては通れない変化の波なのだ。

 

 

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