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<きちたび>ウィーンの旅2018⑧🇦🇹 私が利用したホテルと電車とスーパーマーケット

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🇦🇹オーストリア/ウィーン 2018年8月

マルタとボローニャのリポートも書くつもりなのに、もう8月が終わろうとしている。

今夏のウィーン旅行リポートの最後に、少し実用的な情報を記録しておきたい。

まずはウィーン空港から。

直通電車「CAT」

EUの加盟国であるオーストリアへの入国はとても簡単だ。

簡単なパスポート検査はあるが、税関検査はまったくない。EU域外からの入国でも、まるで国内線のようだ。

市内に向かうのに利用したのは電車。

緑の券売機は、直通電車「シティ・エアポート・トレイン(CAT)」。旧市街の東端にあるウィーン・ミッテ駅までノンストップで行くので初めての人でも安心だ。その代わり料金は12ユーロ(約1560円)とちょっと高めだ。その代わり荷物置き場も完備されていて、まあ、成田エクスプレスのようなものだ。

一方、赤い方の電車はオーストリア連邦鉄道(OBB)が運営する「Sバーン」と呼ばれる郊外電車だ。7号線が空港と市内ウィーン・ミッテ駅を結んでいる。ただこちらは途中でいくつかの駅に止まり、行き先の違う電車も同じホームに入ってくるので慣れないと戸惑うこともあるだろう。おまけに荷物置き場がないので、大きなスーツケースがあるとちょっと不便だ。その代わり料金は4.60ユーロ(約600円)と安い。

成田から到着した日、よく事情もわからないので直通のCATに乗ることにした。電車も緑色なので間違いにくい。

券売機は基本ドイツ語表示だが、英語に切り替えられカード決済もできる。

オーストリアでは、切符を買ったら打刻機に自分で切符を差し込み、日時を刻印しなければならないことになっている。打刻機は券売機の近くかホームにある。これはCATに限らず、国鉄でも地下鉄でも路面電車でも同じだ。

2階建でスッキリしたセンスのいい車両。荷物置き場もたっぷりある。

ウィーン市内までは、わずか16分だ。難点は1時間に2本しか走っていないこと。それでも急いでいるなら、他の交通機関を使うよりCATを待った方が結果的に早いかもしれない。

連邦鉄道OBBのウィーン・ミッテ駅は地下鉄の2号線・4号線のランドシュトラッセ駅と繋がっていて、案内板に従って少し歩くと乗り換えも便利だ。

私は地下鉄4号線に乗り換えた。一回券が2.40€だった。

車内は赤と黄色が使われ、モダンな印象だった。混んでもおらず汚くもない。

いかにもオーストリアのイメージの地下鉄だった。

ウィーン・フリーパス

到着翌日からは一日券(ウィーン24時間フリーパス)を買った。値段は8ユーロ(約1000円)。地下鉄も路面電車もバスもこのチケットで乗り放題で、1日3回乗れば元が取れる。

使用開始前にどこかで打刻機を見つけ日時を刻印しておかないと、万一車掌に見つかると罰金だそうだ。

とはいえ、私の滞在中、駅にも車内にも駅員の姿はまったくなく、切符の提示を求められる場面は一度もなかった。逆にルール通り打刻した私はちょっと損をした気すらしたのだった。

いずれにせよ、この一日券は絶対に利用すべきだ。特に路面電車が便利だ。特に旧市街のまわりを一周する環状道路リンク大通り沿いに点在する観光名所を回るなら1駅でも路面電車を使うと歩く距離がグッと短くなる。巨大な建造物が多いので、隣の施設に行くにも路面電車を利用した。

「Sバーン」は安い

市内から空港へは安い「Sバーン」を利用してみた。

こちらは近郊のベッドタウンへ向かういくつもの路線が出ているのだが、ホームの壁には大きな落書きがあり、ヨーロッパの他の街と同じような郊外電車の雰囲気が漂っていた。

ホームがいくつかに別れており、行き先もまちまちなので、駅のモニターで自分が乗る電車のホームを確認しなければならない。

私は正直このシステムがわかっておらず、乗ろうと思っていた電車を乗り過ごしてしまった。駅員さんが基本的にいないので、わからなければその辺にいる人に聞くのが一番だ。

空港行きの電車はCATに引けを取らない新型車両だった。

これで料金が3分の1ならこちらの方がいい、と思った。

車内も清潔、これは快適だ。ただ荷物置き場がないので、スーツケースを通路に置き、他の人に迷惑がかからないようちょっと気を遣う。

ただイタリアからの帰路、トランジットの時間を利用してウィーン市内を往復したが、その時の「Sバーン」は落書きだらけのボロボロ電車だった。それでも時間に余裕があれば、赤のSバーンも安いのでオススメである。

リビングホテル

さて、電車の次はホテルを紹介する。

CATと地下鉄を乗り継ぎホテルに着いたのは夜8時前だった。ちょうど夕日が沈もうとしている。

今回ウィーンで私が宿泊したのは「リビングホテル・アン・デア・オペラ・バイ・デラーク」。国立オペラ劇場のすぐのとても便利な立地だった。

地下鉄カールスプラッツ駅を降りて出口を出ると、ホテルの入り口はすぐ目の前だ。

カールスプラッツ駅は地下鉄1号線、2号線、4号線が利用できる市内でも一番便利な駅。しかもオペラ座前の路面電車の停留所まで地下道でつながる。どこに行くにも最高のロケーションだ。

ロビーはいかにもウィーンといった雰囲気。

ホテルなので24時間対応のフロントがあるのもありがたい。

部屋に入るとまず4人がけのテーブル。その脇にミニキッチンがある。

キッチンがあるのが、このホテルを選んだ理由だった。

調理道具や食器のほか、食洗機や電子レンジもあった。

45㎡の広い部屋。革張りのソファーもある。

ベッドサイドには大きな人物写真が飾ってあった。

おそらく有名な人だろうと思い、フロントで聞いてみたが結局よくわからなかった。

ミニキッチン付きのこのスーペリアアパートメントは、2人3泊で582ユーロ(約75000円・税込)だった。

窓からの眺めは、向かいのビル。窓からの景色を重視する方にはオススメできない。

エレベーターは超小さい。ヨーロッパの古いビルではよくあるが、螺旋階段の真ん中の空間にエレベーターを後付けしたものだ。定員は2人。到着時、荷物を運んでくれたホテルマンは、まず私たち2人を先にエレベーターに乗せ、後からスーツケースを運んできた。スーツケースを持ったまま2人で乗ることさえできないほど小さいエレベーターなのだ。

地下に洗濯ルームがある。利用するには50セントコインが必要だ。

ありがたかったのは、1階ロビーに無料のミネラルウォーターとコーヒーが用意されていたこと。特にミネラルウォーターは旅先の必需品なので、毎日何本も使わせてもらった。

ちなみに、ウィーンでは水道水を飲むことも可能である。

ウィーンのスーパー

さて、キッチン付きの宿に泊まる時、重要なのはスーパーマーケットだ。

大通りを隔てたホテルの向かいにミニスーパー「SPAR」があった。

夜8時に閉まるので、到着の日はタッチの差で買い物ができなかった。翌朝は観光の前にまずは買い物だ。

さほど大きなお店ではないが、野菜や果物は売られている。肉や魚は扱っていないようだ。

ウィーンでは本格的な料理はしないことにしていたので、トマトときゅうり、ハムとチーズ、りんごとマンゴを買う。

いつも悩むのが、牛乳。いろんな種類が売られていて、注意しないと甘かったり妙なフレーバーがついていたりする。普通の牛乳を探り当てるため、しばし牛乳売り場でにらめっこするのも我が家の旅行では恒例行事だ。

そして牛乳、ヨーグルト、パン、ミネラルウォーターなどを買い、最初の買い物は終了だ。支払いは7.79€。レストランで食べるよりもずっと安い。

ホテルから歩いて5分ほどのショッピングモールにもスーパーがあるというので行ってみた。妻は専業主婦なので、海外旅行でもスーパーを見に行くのを楽しみにしている。

さすが都心のショッピングモールだけあって、こちらのスーパー「BILLA」は日本で言えば紀伊国屋や三浦屋のような高級感が漂う。

妻は早くも家族へのお土産をスーパーで探し始める。いわゆる土産屋よりも、スーパーの方が妻好みの買い物ができるようだ。

ついでながら、帰国前のトランジットの際にもスーパーマーケットを見に行った。

旧市街シュテファン大聖堂近くにある「BILLA CORSO」は上記2点よりも大型のスーパーだった。

2フロアの広い店内に、野菜や果物はもちろん肉や魚もいろいろ売られている。

私たちが利用した2つのスーパーに比べてずっと品揃えは豊富だった。

INTERSPAR

さらにさらに、空港行きの電車が出発するウィーン・ミッテ駅で「INTERSPAR」というもっと大型のスーパーを見つけた。

精肉売り場もこの充実ぶり。

魚も・・・

オーストリアワインも・・・

お惣菜も・・・

お寿司も・・・

家庭雑貨、ガーデニング用品から、テレビまで・・・。

ここに来れば何でも手に入りそうだ。最初からここに来ればよかった。ウィーンで自炊するなら、絶対にこのスーパーがオススメだ。

マルタへ出発する朝。残り物を並べて朝5時に朝食を済ませた。

去年までに比べると、妻もあまり調理をせず、野菜や果物を切るだけの簡単な食事で済ませることが多かった。私はほとんどパンを食べなかった。その方が、胃の調子がよかったからだ。

グルメではない私たち夫婦にとって、有名レストランに行くことは旅の目的ではない。でも、カフェや気楽なレストランで地元の料理を食べる機会を今回は増やしてみた。大体は、ランチを外で食べて、朝と夜は部屋で野菜と果物中心の簡単な食事を食べる。それが私たちのお腹にはちょうどよかったようだ。

この程度なら、キッチンがなくても何とかなる。私たちの旅のスタイルも少しずつ変化している。

今回ウィーンのホテルは、台風直撃を避けるため、直前に取り直したものだが、場所といい設備といい予想以上にいい宿だった。

予約したBooking.comの評価は8.8、私の評価も8.8だ。

もう少し眺めが良ければ、もっとよかったと思った。

<関連リンク>

3泊4日ウィーンの旅

①オーストリアで“オープン”について考えた

②トルコ軍による包囲戦の置き土産?ウィーン名物のカフェをめぐる

③偉大な作曲家が眠る墓地で「音楽の都」を感じる

④旧市街の朝散歩でハプスブルク家の歴史を味わう

⑤クリムト・シーレ・フンデルトヴァッサー 鬼才たちに触れる

⑥絶対オススメ!スロヴァキアの首都ブラチスラヴァへドナウを下る日帰り旅行

⑦ヒトラーはオーストリアで生まれ、ウィーンで育った

⑧私が利用したホテルと電車とスーパーマーケット

<参考情報>

私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。



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