ロッキー山脈

カナダ旅行2日目。早朝に起き出し「カナディアンロッキーの宝石」と讃えられる湖、レイク・ルイーズに行きました。しかし、あいにくの天気。それでも、静かな湖畔の遊歩道を歩き、カナダに来たことを実感しました。

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夕方になり、また冷えてきました。
ホテルに戻り、暖房を30度にセットします。

妻は「暑い」と言って、半袖姿です。
なのに私は、Tシャツの上にヒートテックを二枚重ね。
何かがおかしい。
風邪でもひいたのだろうか。

ちょっと体を動かした方がいいと思い、ひとりで散歩に出ました。
ホテルを出て、目の前の交差点をまっすぐ登って行くと、左手に草が刈り込んである広々とした空き地が現れました。

その先には驚くほど雄大な風景が広がっています。
引き込まれるように、誰もいない空き地に足を踏み入れました。
目の前には標高3000メートルのランドル山がそそり立っています。

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夕陽に照らされた名も知らぬ山並みを超望遠で狙います。

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うかつにも、三脚を宿に置いてきたことを後悔しました。
たまたまそこにあった台の上にカメラを置き、小石をはさんで角度を合わせます。
そして、手ブレしないように、セルフタイマーを使ってシャッターを切りました。

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一応ご説明しておくと、今回の旅行のために、私はカメラを買いました。
キャノンの Power Shot SX72という機種で、値段は3万6500円。
いわゆるコンパクトカメラですが、40倍の望遠が付いています。

学生時代、中南米を旅した時、一眼レフのフィルムカメラと交換レンズ2本をカメラバッグに入れて持っていきました。
かなりの重量でしたし、盗難にも神経を使いました。
確かに一眼レフは魅力的ですが、気ままな旅行には似合いません。

そこで今回のカメラは、iphone と Pawer Shot と Gopro です。
このエッセイに貼付けた写真はすべてこの3つで撮ったものです。

ランドル山の足元には針葉樹林の帯が広がり、その向こうに連なる山々。
そこに雲の隙間から差し込む夕陽がマダラ模様を描きます。

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やはり日光は偉大です。

朝見たレイク・ルイーズの冴えない色合いに比べ、この名もない空き地からの眺めの方がはるかに美しいと感じるのです。

 

そういうもの、なんです。

ツアーに参加すると、確かに、有名観光地を効率よく見て回ることができます。
一流レストランで名物料理も食べられるかもしれません。

ただ、私たち夫婦にとって「効率」は、どうでもよいことなのです。

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そもそも2人とも、グルメではありません。
買い物も、好きではありません。

有名観光地を効率的に回るより、行き当たりばったりを楽しみ、自分たちで偶然見つけた「発見」に大きな喜びを感じます。

有名観光地をいくつ回ったかよりも、自分の体調と相談しながら、自分の目と耳と頭で考え感じることこそが、大事なのだと思います。

「非日常」の慣れない環境の中で、自分たちの力でどれだけ楽しめるか。

どれだけ面白い経験ができるか。

それが「旅の醍醐味」だと、私は思うのです。

 

このカナダ旅行の詳細は「夫婦旅行はコンドミニアム〜カナダ2016」に書きました。ご興味があれば、こちらからご覧ください。

 

<参考情報>

私がよく利用する予約サイトのリンクを貼っておきます。

 

 

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