🇫🇮フィンランド/ヘルシンキ 2019年8月2日〜5日
北欧のフィンランドはイッタラやマリメッコなどデザインの国として知られる一方、ロシアの隣国ということもあって首都ヘルシンキは意外に無骨な街です。
そんなヘルシンキで今回私たち夫婦が予約した宿は、中央駅から徒歩5分。モダンな造りのキッチン付きアパートメントホテルでした。
「Apartment Hotel Aallonkoti」、正確な読み方は不明ですが、私が予約したBooking,comには「アパートメントホテル・アーランコティ」と日本名が書かれていました。
公園に面したベランダが広く、清潔で機能的。オススメの宿をご紹介します。
ヘルシンキ中央駅から徒歩5分

ヘルシンキ空港から市内へ向かう鉄道やバスが到着するのがヘルシンキ中央駅です。路面電車トラムや地下鉄も集中していて、観光客にとっては一番便利な場所と言えます。

中央駅の西口広場です。
「Apartment Hotel Aallonkoti」は、そんな中央駅の北西、再開発で美しく生まれ変わったエリアにあります。
上の写真の正面にある「ホリデイ・イン」の西側の通りをまっすぐ北へ向かいます。

中央駅からスーツケースをガラガラ押しながら宿を探します。慣れると5分で行けますが、道を探しながらなので最初は10分ほどかかりました。
似たような建物がいくつかありますが、外壁に「AALLONKOT」と書かれているので間違えることはないでしょう。

まだ真新しいモダンな建物の一角がアパートメントホテルとなっています。
1階に受付のオフィスがありますが、常時人がいるわけではないので注意が必要です。
到着時間を事前に連絡

予約後ホテルからメールが届くので到着時間を伝えておきます。すると1階のオフィスでスタッフが待っていてくれるので、チェックインもスムーズでした。
到着が夜間となる場合や到着が遅れる場合などは、事前にメールで相談してください。

オフィスに到着すると、宿泊費を前払いします。
私たちの場合、3泊で487.87ユーロ。日本円で5万7500円ほどでした。
1人1泊9600円ぐらいということになります。

宿泊代は前払いなので、チェックアウト時は鍵をオフィス脇のポストに投入するだけ。面倒なやりとりは必要ありません。

チェックインの手続きが終わると部屋に案内してくれました。
建物の入り口の鍵は、部屋の鍵と共用となっています。

建物に入ると、一対のソファーが置かれ・・・

その奥に、エレベーターがあるシンプルな作りです。

エレベーターを上がると、1フロア4部屋のゆったりした作りです。
重い木製のドアが北欧を感じさせます。
広くて明るい部屋

ドアを開けると、広々とした明るいリビングが待っていました。
大きなソファーがドーンと置かれていて、幅が広いので寝るにも十分な大きさです。

リビングの隣には、ベッドルームが1つ。落ち着いた色合いです。
ダブルベッドで一人分の掛け布団が2つ用意されていました。
お互いの睡眠を邪魔しないよう、私たちは一人がベッド、一人がリビングで寝ることにしました。

キッチンもスッキリ広々で、ダイニングテーブルも2人で食事するには十分です。

水周りもセンス良くまとめられていて、スペースも広々です。
バスタブがないこと、ウォシュレットがないことが難点ですが、気持ちよく使えるバスルームです。

特筆すべきは広いベランダ。
屋外用のソファーやテーブルが置かれ、開閉できるガラス扉を締め切ると完全なサンルームになります。この辺りの作りも北欧らしさを感じます。

目の前は綺麗に整備された公園で、すぐ近くには散歩に最適そうな“湖”も見えます。
実は湖ではなく、「トーロ湾」という入江だということを後で知りました。

公園の向こう側にある白い建物はオーケストラの演奏会などが開かれる「フィンランディア・ホール」、その南側には2011年に建設された「ヘルシンキ・ミュージック・センター」や「ヘルシンキ現代美術館」といった新しい文化施設が並びます。
文化好きな方には、最高の立地かもしれません。
設備も充実
生活するのに必要なものは、全て揃っています。

バスルームには、洗濯機が用意されています。

洗面台の引き出しには、アイロンまで。

キッチンには、電子レンジとオーブン・・・

冷蔵庫も余裕の大きさです。

食器洗い機もあります。

コーヒーメーカーもあって・・・

食器類も充実しています。
電気ポットや塩コショウ、砂糖、まな板やキッチンベーパーも・・・。

引き出しを開けると、スポーン、ナイフ、フォーク・・・

包丁やナイフ、私にはよくわからない様々な道具が並びます。

鍋やボール類もいろいろ揃っています。

もちろん、フライパンも・・・。

収納もたっぷりあって、掃除機もあります。
この宿の特徴は、滞在中の人の出入りが全くないこと。普通のホテルのように昼間に掃除の人が来ることもありません。
タオルやシーツの交換もないのですが、3泊程度なら全く問題なくむしろ部屋を散らかしたまま外出できるので、我が家では好評です。
その街で生活する、と考えれば、ホテルよりずっと快適です。
「Apartment Hotel Aallonkoti」 住所:Alvar Aallonkatu 3B, Helsinki 電話: +358 20 735 0130 http://aallonkoti.fi/en/
部屋の空き状況や値段はこちらからチェック
K Supermarket で買い出し
食事も自炊が中心。チェックインが終わると、まずは食料の買い出しです。

中央駅近くにある「K Supermarket」は歩いて5分ほどの所にあります。

月曜から土曜は6時30分から夜11時、日曜も9時から夜11時まで営業しています。

入り口には、寿司が置かれていました。
1パック9.95ユーロ、およそ1100円ほどです。

お弁当も売られていました。
こちらは7.90ユーロ(約930円)。物価は日本より若干高い印象です。
フィンランドでは日本の消費税に当たる付加価値税の税率は24%。食料品には軽減税率が適用されますが、それでも14%です。

ここは大きなスーパーで必要なものは全て手に入ります。
我が家の場合、旅行先での食事は野菜や果物が中心です。

中でもトマトとキュウリは定番です。
トマトは1kg2.55ユーロ、キュウリは1kg2.99ユーロと手頃です。

トマトとキュウリはただカットして、塩をかけていただきます。
宿に備え付けられていた岩塩が美味しくて、このシンプルな料理が旅先で疲れた胃腸を癒してくれます。

野菜や果物は量り売りです。
欲しい分だけ、店に備え付けられた秤に乗せて、その商品の番号が書かれたボタンを押すと、金額が表示されたシールが出てきます。
このシールを品物に貼ってレジに持っていく仕組みです。

リンゴや洋梨、キウイなど定番の果物も買います。
ベリーがオススメ
北欧らしい食材も目につきました。

豊富なベリー類です。
いちごのほか、大粒のブルーベリーやラズベリーなど、日本では目にしない珍しい木の実もあります。

パック入りのものもいろいろあり迷ってしまいます。

結果的に一番小さいミックスのパックを買いました。
いちごとブルーベリーの盛り合わせで2.49ユーロとちょっと割高ですが・・・

これが予想以上の美味しさ。
特にブルーベリーは大粒で瑞々しく、フィンランドにやってきたことを実感させてくれます。

別の日には、ラズベリーを買ってみましたが、私はやはりブルーベリーが一押しです。
我が家の定番
野菜や果物以外に、我が家が旅先でいつも買う定番があります。

まずは、ハム。
量が少ないものを選びます。

穴の空いたスライスチーズは妻の定番です。

バターはパンに塗るだけでなく、料理にも使います。
肉を焼いたり、キノコを炒めたり・・・。とても便利です。

卵も必需品です。
ケチな妻には珍しく、ちょっと高い卵を選びました。

牛乳も必ず買います。
外国で牛乳を選ぶのはなかなか難しい作業ですが、この牛乳は日本のものと変わらず美味しく飲めました。
初日の買い物は合計31.12ユーロ(約3700円)ほどでした。外食すると夫婦2人で一食分の金額ですが、これで何食も食べることができます。

その後、北欧なのでスモークサーモンを買ってみたり・・・

アボガドを買ってみたり、その日の気分で変化をつけます。
ただ妻に負担をかけないように、手のかかる料理はしないで、ただ切るだけとか、ただ焼くだけとか・・・それが我が家の旅先レシピです。
それでも、旅行中外食を続けるよりもずっと経済的で、ずっと美味しく、ずっとお腹の調子がいいのです。
ライ麦パンと水道水
フィンランドで印象に残った食材は、ライ麦パンです。
私たちは、「taika」というブランドのものを選びました。

ライ麦パンは、フィンランドを代表する食品なのだそうです。
一口にライ麦パンと言っても、色の薄いものから黒パンのようなものまで様々だそうですが、私たちが購入したこのパンは、酸味が強くなく甘みもあるのでとても美味しく食べられました。

様々な木の実が練りこまれていて食感も楽しめます。
ライ麦パンとハムとチーズ。これが今回の旅での我が家の主食となりました。
あまりに気に入ったので、ヘルシンキを発つ前にもう一つ購入して次の訪問地アイルランドに持っていったほどです。
フィンランドというとフランスやイタリアに比べ、あまり美味しそうなイメージがありませんが、どっこい捨てたものではありません。

一つだけ選択を失敗したのは、ミネラルウォーターです。
いつものように1.5Lボトルを買って帰ったのですが、ガス入りの水でした。私はガス入りでもOKですが、妻は普通の水しか飲みません。
仕方なく再び水だけ買いに行ったのですが、どうやら大きなボトルは全てガス入りで、ガスなしのミネラルウォーターは携帯用の200mlボトルしかないようです。
ネットで調べてみると、フィンランドでは水道水が美味しく飲めるので、店で買う習慣がないようです。水道水が飲めるとわかり、それ以後、水道水をボトルに入れて冷蔵庫で冷やして飲むようになりました。
「Apartment Hotel Aallonkoti」 住所:Alvar Aallonkatu 3B, Helsinki 電話: +358 20 735 0130 http://aallonkoti.fi/en/
部屋の空き状況や値段はこちらからチェック
ベランダを楽しむ
「Apartment Hotel Aallonkoti」の一番の売りは、広いベランダかもしれません。

フィンランドと日本の時差は6時間。
時差ボケで夜中に目が醒めると、掛け布団を持ってベランダに出ます。

人っ子一人いない夜の公園を眺めながら、布団にくるまりながらソファーに横たわります。
夏でもヘルシンキの最低気温は10度を切ります。
猛暑の日本とはかけ離れた寒さを楽しみます。

午前4時ごろになると、少し空が明るくなってきました。

夕方には正面から夕日が差し込みます。
洗濯物を干すにも便利です。

開閉自由のガラス扉を動かしながら、適度に風を調整します。
歩き疲れた足を休めながら、ソファーに身を横たえ夕日が沈むのをただぼーっと眺めます。

夜9時半ごろ、ようやく夕日が西の空に沈みます。

週末の夜、公園ではなにやらライブでも開かれているようで、音楽が流れてきました。
公園を歩く人もほとんどいなくなり、北欧の夜は静かに更けていきます。

ヘルシンキを発つ日、朝5時すぎにベランダのガラス扉を全て閉めました。
これなら、寒い冬でもサンルームとして楽しめそうです。
「Apartment Hotel Aallonkoti」。
もっと長く過ごしたいと思える素敵な宿でした。
「Apartment Hotel Aallonkoti」 住所:Alvar Aallonkatu 3B, Helsinki 電話: +358 20 735 0130 http://aallonkoti.fi/en/
部屋の空き状況や値段はこちらからチェック
ヘルシンキに関連しては、こちらの記事もどうぞ。
<フィンランド>駅近でモダン!ヘルシンキのオススメ宿「Apartment Hotel Aallonkoti」
<フィンランド>ヘルシンキのレストラン「SAVOTTA」で味わうサボってないフィンランド郷土料理
<フィンランド>世界最高の図書館!ヘルシンキ中央図書館「Oodi」でフィンランド教育を実感する
<きちたび>かもめ食堂・イッタラ・岩の教会!デイチケットを買ってヘルシンキを1日ぶらぶら旅
吉祥寺@ブログ
7件のコメント 追加