<きちたび>妻の還暦を祝う旅① 竹内まりあの実家である出雲の老舗「竹野屋旅館」に泊まる

田中屋の「三色割子」

オススメの出雲そばのお店を2つ教えてもらい一旦宿を出た。

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出雲で一二を争うおそば屋さんとして勧められたのが「荒木屋」。江戸後期創業、約220年続く出雲一の老舗だ。さすがに店の前は待つ人たちでいっぱいだ。

そしてもう一軒紹介されたのが・・・

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正門前バス停近くの「田中屋」。創業は昭和47年。歴史は浅いが店もリニューアル、英語のウェブサイトも作成するなど進取の精神のあるお店のようだ。

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こちらも人気店で30分ほど待ってようやく入店できた。

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店内は真新しく清潔だ。

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注文したのは「三色割子」(1080円)。出雲といえば割子そばだ。

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それぞれ温泉卵、とろろ、天かすが載せられている。

さすがに出雲で一二を争うと勧められただけあって、文句なく美味しいそばだ。そばが無くなり次第終了だそうなので早めに伺った方が良さそうだ。

食べログ評価3.58、私の評価は3.60。

ご縁横丁

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ついでながら待ち時間の間にのぞいた「ご縁横丁」についても触れておく。

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ぜんざいやしじみ汁、さらには各種お土産物屋が軒を連ねる真新しい横丁で、どこの観光地にもありそうな我が家的にはあまり好きではない類の場所なのだが、ここで意外な話を聞いた。

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この横丁ができてまだ5年ほどらしいが、その頃まで出雲大社の門前は寂れてお店がほとんどなかったのだそうだ。

そこで2013年の「平成の大遷宮」に合わせ、有志が集まってこの横丁を立ち上げたのだという。

伊勢神宮は20年に一度本殿を建て直すが、出雲大社の場合その遷宮が60年に一度なのだ。新しい本殿ができた時には多くの人が訪れるが時が経つにつれ参拝客が減り門前も寂れていくという構図があるようなのだ。

なぜ伊勢のように20年おきにしなかったのか? やはり出雲は遠いので伊勢ほど人が集まらず結果として建て替えのお金が貯まるのに時間がかかるのだと私なりに推理した。果たして実際のところはどうなのだろう?

スタンダードルーム

そんな出雲大社の話は別に書くとして、再び竹野屋旅館の話に戻る。

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参拝を済ませて宿に戻りチェックイン。案内された部屋は本館ではなく廊下を少し歩いた奥にある3階建ての新館だった。

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奥にも別の庭があり、窓から趣のある建物が眺められる。

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奥にも竹内まりあさんの詩が飾られている。

『杵築の社に神々集いて縁結び栄える神話の里よ』

書もお上手である。

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なぜかたくさんの亀が飾られていた。ネットで調べても意味がよくわからない。ただ出雲大社の「神紋」に亀甲の六角形が使われていることを知った。これと関係があるのだろうか?

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私たちの部屋は3階のスタンダードルーム。ちょっと広めの和室に風呂トイレが付いている。

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まだ内装もピカピカで気持ちがいい。このトイレの壁紙は、竹内さんの趣味だろうか。それともご主人の山下達郎さんチョイス?

唯一惜しむらくは窓の外の光景、目の前の建物の屋根が見える。

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それでもサッシを開けると、山が見え出雲大社の鳥居も見える。

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部屋を確認したら再び外出。戻ることにはすでに日が暮れかけていた。

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竹野屋の夜景は一段と美しい。これぞ日本旅館といった風情がある。

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江戸時代の旅人もこんな旅館の明かりにきっと癒されたのだろう。現代のビジネスホテルにはない優しい明かりだ。

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