セミナーを聞きに久しぶりに三田の慶應大学に行った。東門を入ると桜が咲いていた。

オオカンザクラという種類らしい。カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種で、ソメイヨシノより早く咲くのだという。
セミナーが終わるとちょうど昼時。麻布十番まで出て、早飯を食べて会社に戻ることにする。

「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」。
江戸の蕎麦屋の老舗といえば「砂場」「薮」そして「更科」だ。ここ麻布十番には「更科」が3軒ある。入り口には古い看板が掲げられている。

店のホームページにはこんな説明があった。
『弊社、永坂更科布屋太兵衛は約220余年前の寛政のはじめ。
初代布屋太兵衛が江戸麻布永坂に「信州更科蕎麦処布屋太兵衛」の看板を掲げましたのが始まりです。
これより以前、元禄の初め(約300年前)太物商としての布屋清助が、領主保科兵部少輔に招かれて江戸屋敷内(当時の麻布十番長屋)に住まうようになりました。
代々、蕎麦打に長じていたことから、八代目清右衛(初代布屋太兵衛)は、領主のすすめで故郷の更級郡の「更」と領主保科家の「科」を賜り、それに永坂の地名をつけ加え、 『永坂更科』と命名されたのが当社屋号のゆかりでございます。』

時間がなかったので、メニューも見ずに「かけ」を注文した。注文した後でメニューを見たら、蕎麦屋とは思えないくらい値段が高い。しかも、「かけ」はメニューに載っていない(少なくとも私にはそう見えた)。
でも店の人は「はい」と言って、別に嫌な顔もされなかったので、まあいいか。

大きなノリがのっている。ちょっと見た目のインパクトがある。
店の名物は白い更科そばなのだが、かけそばは普通のそばのようだ。
ノリは予想以上に厚みがある。
つゆの味は申し分ない、と私は思う。口の中で突然ゆずの香りが広がった。
雨で冷えた体に甘辛いつゆが染み込んだ。結局、つゆを全部飲み干した。
食べログ評価3.07、私の評価は3.40。
食べログの評価が低いのは値段の高さだろう。