「ミュシャ展」を見終わって外に出ると、見事な青空と桜に迎えられた。
国立新美術館は乃木坂にある。
ちょうど昼時、妻と2人でお気に入りの小さなフランス料理店を目指す。
ランチ営業は12時からと書いてあるが人の気配がしない。電話をかけてみると、今日は昼は営業しないという。高齢のシェフの健康が心配になる。
近くの店は?
妻から「孫は?」と提案があった。「いいじゃない。すぐ近くだし。」私も同意した。
中華の名店「孫」は美術館から近い地下にある。入り口には、立派な看板がかかる。
テレビや雑誌でも活躍する孫成順シェフのお店だ。アラカルトもあり、リーズナブルなお値段で美味しい中華が食べられる。
階段を降りると、大きな陶器の金魚鉢が置いてある。私は白い中国の金魚鉢が好きだ。
2組待っているが、出てくるお客さんもいる。回転は早いようだ。
中国の調度品が並ぶ店内は満員だが、この店には名物女将がいる。抜群の仕切り力で「相席でお願いします」と、有無を言わせず客をどんどん相席で入れていく。口喧しそうなおばさまたちが多いが誰も文句を言えない。
私も妻も「30食限定・日替わりランチ」(1200円)を注文する。
まずは中国茶。ポットでおかわり自由だ。
続いて出てきたのが、鶏もも肉の山東風前菜。
じゃこと大根のスープ。
そして今日のメインは「紅焼排骨」。豚スペアリブと新じゃがの甘辛煮込みだ。
骨つき肉にジャガイモを合わせるのが面白い。甘辛のタレをご飯にかけて食べた。
デザートはココナッツのババロア。
特段驚く料理ではなかったが、逆に不満もない。安心して食べられるお店だと思う。
でも、ちょっと今日はお客さんが多すぎて、賑やかすぎた。
食べログ評価3.60。私の評価は3.40。