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2日目の新橋ランチ。次の予定まで20分ほどしかないので、ラーメンにした。
「岡山中華そば 後楽本舗」。
これは私にとって、少年時代の思い出の店だ。
子供の頃、私は岡山で育った。ごくたまに外食に連れてもらった時には、天満屋デパートの食堂か天満屋の向かいにあった「家具のすわき」地下の「後楽そば」だった。
私にとって、数少ない思い出の店なのだ。岡山の後楽そばには小さなカリカリ梅が2つ付いていた。それは鮮明に覚えているのだが、肝心のラーメンの味はあまり覚えていない。
狭い店内はごちゃごちゃと張り紙で埋め尽くされていた。
昔の店はこんな感じだった。
値段もまずまず良心的だ。子供の頃は一杯いくらだったのだろう?
私は昔懐かしい「中華そば」(570円)を注文した。
どうだ。このやる気のない見た目。
今時の洗練されたラーメンとはまったく違う見た目だ。
豚骨醤油の濁ったとろみのあるスープ。
食べてみても、味の記憶が蘇ってこない。こんな味だったかなあ?
それでも食べ進むうちに、遠い昔の記憶が徐々に浮かび上がってくる感触があった。
たまり醤油のような甘さが口に残る。確かにこんな味だったかもしれない。
懐かしさのためなのか、それとも美味しいからなのか、よくわからないがスープを口に運ぶレンゲが止まらない。きっと美味しいのだろう。
食べログ評価3.58、私の評価は3.50。