アトレや東急百貨店、紀伊國屋や三浦屋、その他諸々・・・。
吉祥寺を歩くと、実にたくさんのグルメショップが存在し、多種多様な食料品が売られている。
でも、我が家ではあまり利用しない。

ところが、白内障の手術を受けた日、吉祥寺駅に戻ってきた時に妻が突然「お寿司でも買って行こう」と言い出した。
もうお昼を回っていたし、妻も簡単に済ませたいと思ったのだろう。
お寿司を買うなら「まぐろ人」や「おすしやさん」といった吉祥寺の寿司屋でテイクアウトしてあげたいと私は思ったが、妻は「アトレ」の中に入っている魚屋さんの持ち帰り寿司でいいと言う。
「まあ面倒だからいいか」と私もそれに同意した。

吉祥寺駅ビルを活用した「アトレ吉祥寺」1階の西側には、「ロンロン市場」と呼ばれる生鮮食料品を扱うエリアがあって、その中に「魚力」という魚屋が店を構えている。
「ロンロン」というのはかつての吉祥寺駅ビルにあったショッピングモールの名前で、吉祥寺の人々に愛された名称だったのでアトレに変わった後も部分的に残ったのだ。
私も「アトレ」より、「ロンロン」の方が今でも愛着がある。

お客さんが買い求めやすいようトレーに入れられたお刺身や切り身が中心だが、店員さんがいる一角には新鮮な魚がずらりと並び、普通のスーパーとは一味違うお店作りになっている。
だから、妻も時々この店でお刺身などを買っている。

この「魚力」の売り場の端っこにお寿司が売られているコーナーがある。
実はこの一画、「魚力海鮮寿司」という名前の別店舗だということを今回初めて知った。
「魚力海鮮寿司」は魚力が営む寿司テイクアウト専門店の名称であり、「アトレ吉祥寺」のサイトにも「魚力」と「魚力海鮮寿司」が別のお店として掲載されているのだ。

たくさんのお寿司が並ぶ中で、私たちが選んだのは「旬のさんまづくし」(790円)。
今年のさんまは異常な不漁が続いていて、さんまの初値は1匹6000円というニュースを見たばかりなので、この「さんまづくし」に目が止まったのだろう。
最近は冷凍技術が発達したというので、このさんまもきっと去年の冷凍ものだろうとは思いつつ、一つ買ってみることにした。

家に持ち帰り、さっそくフタを開ける。
「旬のさんまづくし」(790円)。
持ち帰る間に、トレーの中で位置がずれてしまったようなので、あまり格好良くないのでお皿に移し替える。

こうして並べると、なかなか立派に見える。
美味そうだ。

「うなぎの握り」が4つ。

「うなぎときゅうりの巻物」が4つ。

そして「うなぎの押し寿司」が2つ。
これを妻と半分ずつ食べた。
1人390円。
おそらく去年のうなぎを冷凍させたものを使っているのだろうが、舌が肥えていない私たちには十分美味しかった。

ちなみに、がりとお醤油がついている。
でも、がりは細切れで美味しくない。

お店の公式サイトによると、「魚力」は昭和5年に立川で創業した魚屋だが、今や首都圏中心に76店舗を展開する大手チェーンに成長し、なんと東証一部にも上場する大企業なのだそうだ。
大企業だとわかると、あまり応援する気もなくなる私だが、便利なので時々は利用させてもらうかも知れない。
食べログ評価3.04、私の評価は3.30。
「魚力海鮮寿司 アトレ吉祥寺店」 電話:0422-22-2219 営業時間:10:00~21:00 定休日:アトレ吉祥寺に準ずる https://uoriki.co.jp/