岡山で小雨が降り始めた日曜日、約10日ぶりに東京に戻ってきた。
いつものように妻は新幹線、私は飛行機での帰京である。
ちょうど到着がお昼時になるため、それぞれ別々に昼ごはんを食べることにしたので、私は羽田空港で吉祥寺行きのバスの発車時刻を待ちながらラーメンを食べることにした。

選んだお店は第2ターミナルビルの1階にある「餃子とタンメン 天」というお店。
入店した11時14分にはまだ空いていたが、食べ終わって店を出た11時40分にはご覧の行列ができていた。
なかなかの人気店のようである。

入り口の看板には「国産野菜使用」と表示され、それぞれの野菜の産地が書かれていた。
キャベツは群馬、玉ねぎは長野、もやしは北海道、白菜は栃木、ニラは福島、長ネギは青森、そして人参は北海道。
まさに野菜の日本選抜である。

入り口付近にはテーブル席もあるが、私は奥に進んでカウンター席に座る。
店内にはジャズが流れ、どちらかといえばモダンなお店である。

カウンターの向こうは大きめの厨房になっていて、スタッフが分担して調理をする様子が眺められる。
野菜を炒め、麺を茹でてタンメンを作る人を中心に、餃子を焼く人、野菜を切る人などに分かれ手際よく客の注文を捌いていく。

お店の推しは390gの野菜を入れた「野菜増しタンメン」に餃子3つをセットにしたもので、並盛が1450円、大盛りが1650円とちょっと強めの値付けである。
やはりここは日本の玄関口・羽田空港。
賃料も高いに違いない。

私が選んだのは野菜260gのベーシックな「タンメン」。
あえて餃子はパスして、その代わりに大盛りにしたので1150円となる。
なぜならば、私はタンメンが大好きで、テレビ局の社食ではかなりの確率でタンメンを注文していたからだ。
吉祥寺では美味しいタンメンに出会っていないため、久しぶりにタンメンをガッツリと食べたくなった。

うずたかく盛られた野菜のてっぺんには飛行機をかたどった人参が乗っていた。
羽田空港のお店ということを多分に意識したのだろう。

一般的にタンメンの野菜は大ぶりにカットしてあることが多いが、この店では基本的に全ての野菜が千切りにしてあり、麺やもやしと形が似ていて食べやすい気がする。
お店自慢の野菜たちはさすがにどれも新鮮で、野菜の陰に潜んでいる豚バラ肉が味に濃厚さを与えている。

野菜に埋もれた麺を掬い上げる。
ツヤツヤの縮れ麺で、弾力があり、私好みの麺である。
大盛りでちょうどいい量で、自分のチョイスの正しさを実感する。

そして野菜の旨みが凝縮されたスープもとてもいい。
具材を鶏がらベースのスープで煮込むことで、こうした野菜の旨味が引き出されるのだそうだ。

いつものように、卓上に用意された酢とコショウをタンメンにかけて食べる。
野菜と麺とスープの旨みを酢が引き立てて実に美味い。
やっぱり私はタンメンが好きなんだということを改めて今日再確認した。

期待以上に美味しかった羽田空港のタンメン。
この麺をすすりながら、自分でもタンメンを作ってみたいと思い始めた。
自家製の野菜をたっぷり使って自分好みのタンメンが作れるようになったら、私の田舎暮らしも新たな高みに登れるような気がする。
食べログ評価3.50、私の評価は4.00。
「餃子とタンメン 天」
電話:03-6428-8558(予約不可)
営業時間:11:00 - 20:30
定休日:無休