トルコも心配
もう一つ、中東で気になるのはトルコの内政だ。
独裁的なエルドアン大統領の地盤だったイスタンブールの市長選挙で、反エルドアン派の候補が当選した。欧米のメディアは、「エルドアン独裁体制の終わりの始まり」と伝えている。
3月に行われたイスタンブール市長選で、反エルドアン派のイマモール氏が勝利した結果を認めず、選挙のやり直しとなった今回の選挙。独裁色を強めるエルドアン大統領に市民が歯止めを掛けることができるかを占う試金石とみられて注目されていた。
この敗北によりエルドアン大統領の求心力が衰えることは確実だろう。
ただ、このトルコでも気になるのはアメリカの動きだ。
トルコが、ロシア製ミサイル防衛システム「S400」導入を計画していることに対して、アメリカ高官がトルコへの制裁に言及したためだ。トルコのエルドアン大統領は、アメリカが制裁を発動した場合は報復すると反発した。
何でも気にくわないことがあると、制裁を発動するこうしたトランプ政権のやり方は、いずれどこかで重大な危機を招くだろう。世界一の強国が好き勝手に暴れ回る世界には、確実に不満が溜まっていく。
マティス国防長官が政権を去り、ボルトン補佐官がトランプ大統領に近づいた。その毒が政権の表面に滲み出してきたようだ。
トランプさんが例の気まぐれで、ボルトン氏を更迭しないと、アメリカの暴走は危険水域に入ろうとしているように見えて仕方がない。
今週大阪で開かれるG20サミットで、何らかなの良い材料が見つかればいいのだが・・・。
当面は、アジアよりも中東に私は注目している。