タンカー攻撃の真犯人
それにしても、ずっと疑問に思っているのは、安倍総理がイランを訪問しハメネイ師と会っているまさにその瞬間にホルムズ海峡で2隻のタンカーを攻撃したのが何者かということだ。
アメリカは素早くイラン革命防衛隊の犯行だとして、証拠の映像を公開した。あまりの手際の良さとともに、ハメネイ師に絶対服従の革命防衛隊が何の目的でこの瞬間に危機を煽る行動をするのか理解できないためだ。
タンカー攻撃の一報を聞いて、私は瞬間的にイスラエルによる犯行だろうと思った。アメリカが写真を公開した後でも、イラン兵に見せかけたイスラエル特殊部隊による犯行という考えを捨てていない。
ヨーロッパ諸国でもアメリカの主張を直ちに受け入れたのは、死に体となっているイギリスのメイ首相ぐらいだ。仲介役に意欲を燃やした安倍総理も、イランから帰国後ほとんど目立った動きをしていない。真犯人を特定するには、容疑者が多すぎて断定することができないのだ。
上がらぬ原油価格
トランプ政権は、イランの堪忍袋の緒が切れるのをじっと待っているのだろうか? 貿易戦争で中国を挑発し続けているのと同じ手口にも見える。
ペルシャ湾での危機が高まるとこれまで決まって急騰していた原油価格が今回は上がらない。アメリカがシェールオイルを大増産していることが原因だそうだ。石油の時代はそう長くは続かない。それならば、お金になるうちに自国の原油を売り払ってしまおう。そんなことをトランプさんなら考えるかもしれない。
イラク攻撃も、それを推進したチェイニー副大統領の狙いは石油だった。今回もイランの原油輸出をストップさせておいて、自国のシェールオイル産業を潤わせるという狙いがあるのかもしれない。
これまでのところ、イランがアメリカの誘いに乗らず自重していることが救いだが、それもいつまで持つのやら?
とても、心配である。