悟り

きょうは12月の第一火曜日。そう月窓寺の坐禅会の日だ。

朝5時すぎに起き出し、妻を伴って出かけた。妻は初めての参加だ。

12月とは思えない暖かい朝だった。あたりはまだ暗い。きょうは少し早めに着いたので、坐禅の部屋にまだ席が残っていた。

先月の記憶をたぐり寄せながら、坐禅を組む。一度経験するとドキドキ感はなくなるものだ。

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2時間の坐禅が終わり、住職の説話。

12月8日は、釈迦が8日間の坐禅の後、悟りを開いた日だそうだ。そのため、寺では12月1日から8日の朝まで、僧侶たちは連続で坐禅を組む特別な期間なのだと言う。

そのため、掛け軸も狩野探幽の描いた釈迦像。長い修行で衣服もぼろぼろになっている。

知らなかったので少し調べてみた。

12月8日は、お釈迦様が悟りを開いたことをお祝いする「成道会(せいどうえ)」と呼ぶらしい。そして12月1日から8日までの期間を「摂心会」といい集中的な坐禅修行が各地の修行道場などで行われる。仏教徒にとってはこの日が一年で一番大事な日と説明しているものもあった。

真珠湾攻撃はあえて釈迦が悟りを開いた日に合わせたのだろうか。そんなことを、ふと思った。

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きのう安倍首相が今月末にハワイの真珠湾を訪問すると発表された。オバマ大統領の広島訪問の返礼の意味もあるが、日本の総理が真珠湾を訪ねるのは初めてだという。それも意外だった。戦後70年、日本の総理が真珠湾を訪ねることを阻む意見が日本国内にはあったのだろうか。

遅いとは言え、安倍総理の訪問を評価したい。そうして一歩ずつ過去の負の歴史に向き合い、そこから次につながるメッセージを発信していくことは大切である。安倍さんには中国や韓国にもぜひ行ってもらいたい。そして、過去の戦争にきちんと一区切りをつけて、安倍さんが常に言う「未来志向の」国際関係を築いてほしいと思う。

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