ブラック X’mas

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とうとう株価急落が、テレビのトップニュースになり始めた。

25日の日経平均は、朝方から一気に値を下げて、1010円安の1万9155円で引けた。夜間取引では1万9000円も割り込み、つい数日前までは2万円割れはないと言っていた専門家たちが、最悪1万5000円もあると言い出した。

いつも、そうだ。全ては後付け。

本当にとんでもないクリスマスプレゼントをもらったものだ。

ただ私にとって、今日の急落は予想した結果だった。金曜の取引が全て終わった後、嫌な予感がした。金曜日に出てきたマティス国防長官辞任のニュースと米連邦政府の一部閉鎖のニュースはかなりのバッドニュースだ。月曜のアメリカ市場は下手をするとブラックマンデーになるかもしれない、と思ったのだ。おまけに月曜の東京市場はお休みだ。もう少し売っておけばよかった、と後悔した。

だから今日の急落に対しては冷静だった。

朝方、2枚ほど損切りして追証が発生しないよう最低限の対策をした。全部処分することも考えたが、さすがにそろそろ切り返す可能性もあるだろうと段階的な対応を選んだ。こうして日々、損失を広げているのだが、今更ジタバタしても仕方あるまい。

年の瀬にあたり、今年初めに自分で書いたブログを読み直していたら、2月に「リスク・パリティ」という投稿を書いていた。その時もアメリカ発の世界同時株安だったのだが、その原因を分析した記事だった。自分で書いておきながら、ほとんど覚えていなかった。「リスク・パリティ」とはボラティリティ・インデックス(VIX指数)に連動したファンドで、株価の変動が大きくなればなるほど株を売り込むアルゴリズムが特徴だ。こうしたファンドが急成長していて、常識では考えられないような株価の急落をもたらすのだと、その時書いていたのだ。

その教訓はすっかり忘れ、今回私は大損をこいた。情けない限りだ。

それにしても、トランプさんには自らの責任に対する自覚が欠けている。FRBの利上げが株価急落の原因と決めつけ、パウエル議長を露骨に非難している。

利上げが今回の株価下落の引き金にはあったが、そもそもの原因は米中対立を煽るトランプさんにあり、利上げ後も次から次へと火に油を注いでいる。しかしトランプさんほど、全てを人のせいにして生きていけると、本人はきっと幸せなのだろう。

願わくは、トランプ支持者の金持ちたちがとんでもない大損をして、トランプ再選の悪夢が回避させることを期待したい。

果たして、今回はどこまで下げるのか?

そして私の損はどこで止まるのだろうか?

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