新居への引越しから1週間。
妻が頑張って片付けをしてくれたおかげで、ほぼ問題なく新生活がスタートした。
駅からは遠くなったけれど、やはり築浅のマンションは防音性能に優れ、細部に暮らしやすい工夫が施されていて、今のところ至って快適に生活している。

新しいマンションの西向きの窓からは富士山が見える。
新居の周辺には桜の木もいっぱいあって、引っ越しと同時に、桜三昧の日々を楽しんでいる。
そんな中、家の片付けと並行して私たち夫婦には一つのミッションが託された。
ほぼ同じタイミングで三鷹のマンションに引っ越してきた三男夫婦から、3歳になる孫の世話を頼まれたのだ。
孫は家の近くの保育園に無事入ることができたのだが、最初の1週間は「みなし保育」期間というのがあり、普段よりも早く迎えに行かなければならないルールで、「申し訳ないが数日間保育園の迎えをお願いしたい」と言うのである。

4月1日の入園式当日は、私たちが三男夫婦がお邪魔して夕方まで帰宅した孫の遊び相手を務めた。
そして翌2日、桜並木を通り抜けるバスに乗って保育園へ。
この日は休みを取って保育園の迎えに行くという三男のお嫁さんに同行して、お迎えの練習に行ってきた。
都会の保育園らしく、入り口のゲートは暗証番号と鍵で開く仕掛けになっており、一度聞いただけでは覚えられないくらいセキュリティーがしっかりしている。
でも仕事のできるお嫁さんは私たちのためにきちんとしたマニュアルまで用意して、これがあればまあ何とかなるだろう。

保育園の下見を終えて、孫たちと別れ、家に帰る前に近所でランチを食べることにした。
選んだお店は、妻が以前ひとりで訪れて美味しかったという「ニシクボ食堂」。
三鷹駅北口を南北に貫く三鷹通り沿いに立つこじんまりとした定食屋さんである。

店内はおしゃれでカジュアルな雰囲気。
客の大半は女性が占めている。
私たちが訪れたのは正午を少し回ったところだったので、すでに1階は満席で、「2階へどうぞ」と促された。

階段を上ると、2階は屋根裏部屋のような空間だった。
天井が高く、白い壁と古い梁がとてもおしゃれ。
バラバラのソファーを組み合わせて4つほどのテーブル席が設えてある。
私たちが上がった時にはまだ誰もいなかったのだけれど、ほんの2〜3分で全部の席がいっぱいになった。

メニューには様々な定食が並ぶ。
肉、魚、洋風、和風、いろいろあって目移りしてしまう。
しばし悩んで私は「新潟産もち豚の梅味噌焼き定食」(1580円)、妻は「灰干しさばの塩焼き定食」(1680円)をチョイスした。

まず運ばれてきたのは、妻がオーダーした鯖である。
メインの鯖の他に、妻の好きな五穀米に味噌汁、いくつかの小鉢がついていた。
いかにも妻が好きそうな定食ではあるが、想像したよりも量が多い。

少し遅れて、私が注文したもち豚もやってきた。
メインのほかは、妻の定食と変わりはないようだ。

茄子も蕪も、かなり薄味に仕上げてある。
味が濃い定食に慣れた私にはいささか物足りない感じだが、妻を含む女性陣にはこのくらいの味付けが好まれるのだろう。

セロリも玉子焼きもやさしい味付けだ。
やはり男性客の多い定食屋とは全然違う。
妻が好む店と私が美味しいと思う店が異なるのは、おそらく多くの夫婦に共通する男女の味覚の差によるものなのだろう。

ただメインとなる「もち豚の梅味噌焼き」は、さすがにしっかりとした味つけがなされていた。
これだけでご飯がいくらでも食べられる味だ。
家庭でも簡単に作れそうな素朴な料理だが、これは美味しかった。

妻おすすめの「ニシクボ食堂」。
私の好みには少々合わなかったけれど、女性に人気の秘密が理解できたような気がした。
住居が吉祥寺から三鷹寄りに移ったことにより、これからは利用する店も武蔵野市の中でも三鷹寄りの店が増えそうな予感がする。
食べログ評価3.43、私の評価は3.40。
「ニシクボ食堂」
電話:0422-38-5950
営業時間:11:30 - 15:00/18:00 - 21:00
定休日:月曜
https://www.ameba.jp/profile/general/123doo/