仕事の打ち合わせで「SIBUYA CAST」に行った。今年4月28日にオープンしたばかりの渋谷の新名所だそうだ。

場所は再開発真最中の渋谷駅東口から原宿寄りに進んだ通称「キャットストリート」の入り口。地下2階、地上16階建の新しいビルだ。

ここの何が新名所なのか・・・。そのサイトにはこう書かれている。
『 さまざまなクリエイティビティが集い、新しいアイデアやビジネスを誘発する「SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)」。多様な用途を兼ね揃えた、クリエイティブ活動の拠点となります。全17フロアには、クリエイターの交流・連携を創出するシェアオフィス&カフェや入居者間のコミュニケーションを深める賃貸住宅、クリエイティブ産業の集積を支えるオフィス、多様なイベントに活用できる多目的スペースや日々の生活を彩る店舗群が揃います。また、四季によって異なる表情を見せる緑に囲まれた広場を設け、にぎわいと憩いの場を提供します。』
つまりここはクリエーターが集う、クリエーターたちの拠点として作られた施設だ。
1−2階にはシェアオフィス「co-lab」が入り、2−12階がIT企業やデザイン、アパレル系などの企業が入るオフィス、そして13−16階は賃貸住宅となっている。そのうち13階は「コレクティブハウス」として各戸にキッチンやユニットバスを持ちながら、全入居者が自由に使えるリビングダイニングも用意されているという。
このほか、カフェ、店舗、多目的スペース、広場が用意されていて、常時様々なイベントが開かれる。明治通りに面した広場にはキッチンカーが並んでいた。

確かに何となく楽しそう。若い人が憧れそうなスペースだ。
私たちの打ち合わせの相手は、カナダの有名なデジタルアート集団。今年日本に進出した彼らは、「渋谷キャスト」にあるシェアオフィスを拠点に選んだ。オープンと同時に入居したらしい。

「co-lab」というシェアオフィスに入った。
中央に会員全員が使える共有スペースがあり、それを取り囲むように個室が並んでいる。ただ仕切りはガラスなので個室の中は丸見えだ。私たちの相手も個室の一つに入居していた。
ちょっと日本のオフィスとは違う造りで、クリエイティブな雰囲気が漂う。

共有スペースには共有のキッチンが付いていて、会員は自由に使うことができる。
世界的に「シェアエコノミー」が急速に広がっているというが、オフィスの形も今後大きく変わっていくかもしれない。
この共有スペースで様々なクリエーターたちがジャンルを超えて交流し、新たな作品や流行が生まれることを期待して若者たちが集まるのだろう。私も若かったらぜひ参加してみたい。
シェアオフィス「co-lab」は2003年、六本木でスタートした。決して最近できたものではないのだ。この施設を作った理由について、代表の田中氏はこう書いている。
『 同時に感じていたのは、長屋のようなウェットな人間関係に基づく場の重要性です。
これは90年代後半、私が大学院にて当時先端のネット環境を体験したことが大きな原動力となりました。
インターネットやバーチャル空間におけるドライで匿名的であり、リセット可能なコミュニケーションを体験することで、そのような人間関係のあり方が広がっていく時代の中で、実空間におけるリアルなコミュニケーションのあり方を再定義する必要性を感じたのです。』
ネット上だけでなく、同じ空間を共有することの大切さは今後も変わらないということか。
フレックス会員という制度があり、共有スペースだけを使える。これなら月2万円前後で利用できるらしい。
退職後、こういう場所に拠点を構えて若い人たちと何かを始めるのも悪くないかもしれない。